僕の心を盗まないで

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「瑞稀、眠ったの?可愛い寝顔!それにしても瑞稀ずいぶん荒れたな、バカだな俺を信じろと言っただろう?俺と美智子は結婚してすぐ喧嘩して、美智子の方から別れる計画だったんだ。 美智子も政略結婚には頭にきていたからふたりで密かに計画していたんだ。 でもセフレになりきるのも楽しかったな。 瑞稀、一生俺しか愛せないなんて嬉しいこと言ってくれたな俺もお前だけだ」 いい匂い美味しそうな匂いだ。 瑞稀は料理の匂いで目が覚めた。 頭痛い!昨夜は飲みすぎたな、今日は会社休もう何時だろう会社に連絡しないと絶対クビになるな。 あれ?ここはどこ?あ、そうだ昨夜セフレに連れこまれたんだあまり覚えていないな!何処かのホテルか?セフレは帰ったのか? 「瑞稀、起きたの?もう夜だよ」 「えー!旬、何でいるの?どうなってるの?旬、昨日結婚したんでしょう?あ、僕、愛人か!通い妻になるの?ここ愛人のマンション?それでもいいや旬と居られれば、旬会いたかった」 瑞稀は泣き出した。 旬は泣いている瑞稀を抱きしめて 「何言ってるんだ!俺は美智子と別れてお前の心返しにきたんだよ!」 「え?僕のところに帰ってきたの?」 「そうだ!俺を信じろと言っただろう?」 「ここは愛人のマンションじゃないの?」 「俺とお前の新居だ」
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