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💐初出勤の午後(水曜)💐
あたし
岬 耶麻柰
みさきやまな
「また、なんか良からぬこと企んでない?
まあ…あたしには、関係ない事だけど…
ほら、ニヤけてないで会社に戻るわよ。」
あたしは先に歩きながら
会社に向かい、すぐ後ろに霧崎がついてきた。
商品企画開発部部長
霧崎 帝
きりさきみかど
「いやあ…まさか♪
そうだな、君が作りたい
香水…さっそく作ってもらおう。」
霧崎はいつの間にか
あたしの隣に並んでる!
それから少しして、会社に戻ってきて
社内に入り、階段をのぼって
2階の商品企画開発部に入り
奥のガラス張りの部屋の出入口に立つと
霧崎は、マスクとゴーグル
ゴム手袋を持ってきた。
あたし
岬 耶麻柰
みさきやまな
「あ、ありがとう…ございます…」
あたしは、それらを装着して
さっそく…調香するため、部屋に入る。
💐数時間後💐
やっと、オリジナルの香水が出来た!
フラワソープの優しい香り…
ガラス張りの部屋を出て試作した香水を
霧崎の所へ持っていく。
商品企画開発部部長
霧崎 帝
きりさきみかど
「おお!どれどれ…」
小瓶を渡すと、霧崎は自分の手首に
あたしが試作した香水を
スプレーして、手のひらで擦ってから匂いをかぐ…
あたし
岬 耶麻柰
みさきやまな
「あの…どうでしょう…」
霧崎は、何度か頷いて微笑む。
商品企画開発部部長
霧崎 帝
きりさきみかど
「優しくて良い香りだな。
これを君がつけたら…食べちゃうかも…//」
最後の方は、あたしにだけ
聞こえるように、耳元で囁いてきた…///
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