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「援護しろ!」
隊長が、俺の言葉に反応して命令を出してくれた。
それで、腹が括れた。
俺の言葉に呼応してくれる人がいる。
俺は、独りじゃない。
そう思うだけで、勇気が出せた。
4体の怪獣の1体に、1発だけ銃弾を放つ。
見事に命中し、怪獣は俺の運転する洗車に視線を向け、ゆっくりと追ってきた。
「今だ……!」
俺は、ギャラクシィマンから離れるように、まっすぐ東へと向かった。
「このまま、製鉄所の溶鉱炉にぶち込んでやるぜ!」
現在地から東の方角には、大手製鉄所の工場がある。
怪獣の襲撃で社屋は壊れてしまったが、溶鉱炉は運転したまま残っていた。
怪獣を溶鉱炉に落とすのが先か、それとも怒り狂った怪獣に踏みつぶされるのが先か……。
命がけの大作戦が始まった。
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