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「聞こえるか?」
必死の誘導作戦。
そのさなか、戦車に無線が入った。
「聞こえてるよ!」
もう、上官かもしれないとか、相手は誰だとか、そんなことはどうでも良かった。
下手をすれば、自分の命どころか地球が滅びる、そんな事態なのだから。
「お前の作戦に呼応した部隊が、あと2体の怪獣を個別に誘導している。目的地は、西の火力発電所と、北の変電所だ。1体は火力で、もう1体は電力で殲滅を図る。倒せなければ……我が地球防衛軍の全ミサイルを喰らわせてやる。」
「俺のところにも、来るんでしょうね?」
「もちろんだ。援護機がすでにそちらに向かっている。」
この無線で、俺の気持ちは高揚した。
(マジで、地球を救う大作戦じゃねぇか……!)
「あと1体は?」
「1体は、ギャラクシィマンに任せる。1体ずつなら倒せるだろう。」
「なるほど! 勝てそうな気がしてきたぜ!」
俺も、地球防衛軍の一員だ。
ここで俺だけ躓くわけにはいかないと、操縦桿を握る手に力が入った。
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