俺は地球防衛軍

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「こちら火力発電所。怪獣、沈黙せず!」 「追撃に入る! 北方部隊は全弾打ち尽くせ!!」 「こちら変電所! 電圧により怪獣は完全に沈黙!!」 「こちら北方部隊! 怪獣、沈黙しました!!」 無線で次々と報告が入ってくる。 4体のうち2体は既に撃破したようだ。 残るは、俺がおびき寄せている1体と、ギャラクシィマンに託した1体のみ。 「男、見せてやるよ……!」 溶鉱炉は目前。 そして、背後に迫る怪獣も、目前。 うっかり溶鉱炉でハンドル操作を誤ってしまったら…… 1歩だけ、怪獣が大きく踏み出してしまったら……。 その時点で、俺の人生は終わり。 身体じゅうから汗が噴き出してくる。 こんな思い、生まれて初めてだ。 (こんな思いは……もう二度と御免だぜ!!) 溶鉱炉が近づく。 俺は溶鉱炉を迂回すべく、少しだけスピードを上げ、大きく回り込むことにした。 しかし…… 「マジかよ!!」 進行方向には、逃げ遅れた作業員が一人、残されていたのだった。
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