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しかし、そう簡単にことは運ばなかった。
ついに、ギャラクシィマンが怪獣の前に倒れる。
「ちっ……!!」
この先のことを、俺は必死に考えた。
4体の怪獣は、ギャラクシィマンに勝ったらどう動くのだろうか?
一緒に行動するのか、それとも別々に行動するのか……
(どっちにしてもヤバいけど……固まられた方が都合が悪い!)
気が付くと、俺は他の隊が乗って来ていた戦車に飛び乗っていた。
過去の戦車と違い、今はかなりスピードの出る戦車が主流だ。
装甲もしっかりしており、生半可な攻撃では大破しない。
「おい! どうする気だ!」
乗り込んだ戦車の無線が、俺のことを止めようと声を荒げる。
「1体ずつ、バラバラに気を引いて対処しましょう! 4体でまとまって行動されるよりよっぽどいいし、住民の退避まで時間を稼げる!」
恐ろしいほど、俺は冷静だった。
手も足も、さっきからずっと小刻みに震えている。
暑くもないのに汗まみれ。
喉はずっとカラカラだ。
あぁ、きっと俺は今、命を燃やしているんだな。
そう、実感した。
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