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このテープのように人生の長さがわかればいいのに。残ったカセットテープに声を吹き込んでも聴いてくれる相手はいない。
ビーーーー！！
カセットテープを思いっきり伸ばして、鉛筆で穴を動かして伸びきったテープを元に戻して。
あの頃を楽しがっていた冨美ちゃんとわたし。
「冨美ちゃん、わたし・・・」
一人がさびしい
残された家をどうするか？物価高に先行き不安ばかりで、友達を失った喪失感から立ち直れずにいる。
ピンポーン、ピンポーン
滅多になるはずがないインターフォンが鳴った。
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