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「麗、まだ入んねーの?」
「もう少し待ってね」
俺はリクの身体触っていて楽しいけど、切れやすい入り口をほぐしているだけだから、リクは快楽に飲まれることも出来ずに足を開いて恥ずかしそうに俺にしがみついていた。
気を紛らわすため、少しでも気持ちよくなってもらおうと、顔を下にずらして乳首を舐める。
「あっ、れい、んっ、あっ」
甘い声が漏れて指を更に追加した。少し狭いが、苦しそうな声は聞こえないから浅いところでゆっくり抜き差しを繰り返す。
背を逸らして胸を突き出すような格好で喘ぐから、もっと舐めて、とねだられているようで笑みが漏れる。咥え込んで舌先で先端を愛撫する。
胎内に埋まる指もキュッと締め付けて、気持ちいい、と伝えてくるようだった。
難なく3本の指を飲み込めるようになり、口を離した。
「挿れていい?」
「うん、麗、挿れて」
そっと指を引き抜いて手早くコンドームを被せる。その上からローションをかけて馴染ませるように扱いた。
リクの入り口に先端をあてがう。
やっと抱けるんだ、と思うと多幸感で満たされて涙が滲む。
「挿れるね」
「うん」
腰を進めて先端を埋め込む。十分にほぐしたと思ったがキツイ。
「大丈夫? 痛くない?」
俺よりリクのがキツイだろう。リクは笑っていた。
「ちょっと痛いけど平気。それより麗に抱かれてんだ、と思って幸せすぎる」
「俺もすごく幸せ。もっと入りたい」
「うん、きて」
「なるべくゆっくりするから」
「うん、麗は大事にしてくれてるって分かるから大丈夫だよ」
俺の腕をリクが掴む。グッと力を入れて押し入れると、掴む力が強くなって腰を引いた。
「れい、平気だからやめないで」
「分かった。でも、痛かったら我慢しないでよ」
「分かってるから挿れてよ」
ギュッと目を瞑り、耐えるように歯を食いしばっている。俺にできるのはゆっくり時間をかけてなるべく痛くないように挿れることだけ。
亀頭が奥に当たる。根元まで入ることは無かったが、この先は初めてで挿れていい場所ではない。これから慣れたらお願いして挿れさせてもらおう。
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