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「大丈夫? 奥まで入ったよ」
リクは浅い呼吸を繰り返しながら頬を緩める。下っ腹を愛おしそうに撫でた。
「麗のが入ってる」
あまり煽らないで欲しい。今すぐ腰を振りたいのを我慢しているのに。
そう思っているのにリクは俺に腕を伸ばしてハグを求める。身体を前に倒すと背中に腕が回る。少し腰を引いてみれば、リクの身体が強張った。もう少し馴染むまでこのままの体勢。目の前にある首や胸元に吸い付いてキスマークを残す。リクは俺の、と身体に刻み込む。
「麗、もう大丈夫だよ」
「ゆっくりするけど、我慢しないでね」
反応を見ながらゆっくりと揺する。痛くはなさそうだが、快楽を得られてるとは思えない。戸惑っているような表情を見せるだけ。俺は気を抜いたらすぐにでも出そうなのに。
少し引いて指を入れた感覚を思い出し、前立腺を探る。何度か擦るとリクの身体が大袈裟なほど跳ねる。
「ここ、気持ちいい?」
「あっ、うん、きもちいい、あっあッん」
小刻みに当てると首を縦に振りながら嬌声を上げた。
あまり強く押し付けないように気をつけながら前立腺を擦り上げる。その度に肉襞が蠢き射精を促してきた。歯を食いしばって快楽に耐える。
「あっ、ンっれい、あっすきぃ、あっアッ、だいすきっんあッ」
「俺もリクが好き。リク可愛い、っん」
「あっ、ちゅーして、んっあッ」
たまらず唇を押し当てた。舌を絡め合い、上も下も結合部から水音が響く。気持ち良すぎて無意識に腰を激しく振ってしまい、口内でリクの悲鳴のような喘ぎが籠る。
動きを止めて唇を離す。
「ごめん、痛かった?」
涙で濡れた頬を撫でる。リクは恍惚の表情で首を横に振った。
「痛くない、気持ちよかっただけ。やめちゃやだぁ」
リクがこちらに向かって舌を伸ばす。誘われるまましゃぶりつき吸った。
律動も再開させ、腹の間でピクピクと震えるペニスを握って扱く。手と同じペースで腰を打ち付けた。
背中に回された手に力が入り爪を立てられる。ピリッとした痛みと共に、リクは口の中で激しく叫びながら精を吐き出した。搾り取ろうとするような締め付けに、俺もゴム越しにリクの中で射精した。
出しても離れることが名残惜しく、舌で口内を舐め回す。鼻からぬける甘い声に脳が痺れた。頭を掻き抱かれて深く繋がるキスに再び下腹部に熱が集まるのを感じて唇を離した。
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