招かれざる客

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招かれざる客

ミランダさん御一行様がウチに泊まりだしてから一週間が経った スウェーデンと違って朝から火を使う料理が出て来る事に感動、焼き魚と卵焼きか目玉焼きやスクランブルエッグくらいなんだけど まぁ、パパにミランダさんがくっついて離れない事を除けば平穏な日々 パパ!何か中型のヘリコプターがカフェ美宙上空をホバリングしてるんだけど… ある晴れた日の事、アンツィオのスコープの調整を屋根裏でしていたウチの視界にカーキグリーンのヘリコプターが写っていたのだ 当然同時に階下にいるパパに報告!…場合によってはアンツィオの試し撃ちに、ね 「実弾装填を許可します、冴香さんとハルと優花ちゃんにも同様に伝えてください、どうせ碌でもない連中でしょ」 っしゃあ!パパのお墨付きが出た! ウチの新しい相棒に込めるのは実弾だ、あとP320にも あれ?でも普段なら絶対ってくらいに「待機」なのに… あ、そっか!ミランダさんとアレクシア嬢がいるからだ!優花ちゃん絡みで国賓だもんね~、ちょっと、本当にちょっとだけよ?、そんなに大切に扱われるお二人が羨ましいかも 「シイ、ヘリから目を離さないように…いざとなったら、僕の指示無しで撃って良いです、冴香さんとハルと優花ちゃんは、秋ちゃんと美優ちゃんの護衛をお願いします…ミランダちゃんとアレクシア嬢は…」 「そんなのサクラとリリーとデイジーがいるから大丈夫よぉ♫それに…いざとなったらヒロシ様が守ってくださるのでしょう?」 「はい、奥様とお嬢様は我々にお任せを。ミスターダテはあのヘリから降りて来そうな不届き者を退治するのをお手伝いくだされば…」 全く動じる様子もないミランダさんにアレクシアさんにサクラさん…リリーちゃんとデイジーちゃんも「フンス」と言わんばかりに準備運動を始めている… さすがにスウェーデンで「色々と」されている方は肝が座っている… これはウチやハルさんの出番はないかも 「それは…そうですが…」 「たぶん私達が前に出れば正当防衛が成立しますものぉ」 ミランダさん、コロコロと笑いながら謎発言… そう言ってる間にヘリが我が家目の前の空き地に「勝手に」着陸して来た カーキグリーンの地味な機体に大きな日の丸が描かれているのは…この国の政府関係機関が相手か…まあ陸自の精鋭部隊が来ようが、パパとハルさんとウチの敵じゃあないけどね~ ミランダさんが何かパパに耳打ちしてる…近い!近過ぎる!冴香さんに秋さん!「ミセス」だの「マダム」だの言われて浮かれてる場合じゃないです! ん?パパの眼鏡の奥の目が見開かれ…両の肩を落とした… そして手品のようにサクラさんの右手に現れた何やらスプレー缶を受け取って、お店の前の駐車場に何やら線を引いている?
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