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今日は邪馬台国祭り最終日。
邪馬台国パークには、オープン以来最多ともいえるくらいたくさんの人が押し寄せていた。
多くの人が来てくれることは期待していたが、まさかこれほどの人とは……。
しかし、初日からこの人出だったわけではない。
初日は観客もまばらだった。
通常の営業日よりは多かったが、どちらかというと「祭り」と呼ぶには少し寂しい観客数だった。
しかし、二日目、まばらだった観客の人数は一気に二倍、いや三倍になった。
そして、最終日の今日、その数は初日の十倍以上に膨れ上がっていた。
その原因は……邪馬台国ショーで主役を務める伊代の存在である。
初日のショーで伊代の姿を見た人が、
「邪馬台国パークにすごい子がいるぞ」
「まだ幼いのに女王の風格がある」
「とにかく、かわいい」
「まさに現代の邪馬台国の女王」
と伊代の姿と演技に惹かれ、その様子を一斉にSNSで発信したのだ。
それを見た人が、伊代の姿を生で一目見ようとパークにやって来て、その人がまた発信して……と繰り返した結果がこの観客数だ。
邪馬台国ショーは非常に盛り上がった。
伊代の演技はやっぱり素晴らしかったし、それに引っ張られるように他のメンバーのパフォーマンスも今までで一番といっていいほど素晴らしかった。
会場には本当に多くの人が詰めかけ、みんながショーを楽しんでいた。
ミス卑弥呼コンテストも負けてはいなかった。
「私こそが女王・卑弥呼」
と言わんばかりに参加者がアピールし、かわいらしい卑弥呼から、妖艶な魅力を備えた卑弥呼まで、実に多くの卑弥呼が終結した。
こちらも大いに盛り上がった。
そして、いよいよ邪馬台国祭りは、フィナーレを飾る最後のイベント「邪馬台国大合唱」を迎える。
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