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春の昼下がり。
休日の公園。
ギター一本で引き語りをしていた。
目の前に客はいない。
皆、立ち止ることなく素通りしていく。
歌には絶対の自信があった。
思いとは裏腹に人気は出なかった。
夏の夜。
繁華街の片隅。
ギター一本で引き語りをしていた。
目の前に客はいない。
皆、立ち止ることなく素通りしていく。
歌には絶対の自信があった。
思いとは裏腹に人気は出なかった。
秋の夕暮れ時。
駅前ロータリー。
ギター一本で引き語りをしていた。
ちらほらと遠巻きに俺の演奏を聴いてくれている人がいる。
歌には絶対の自信があった。
思いとは裏腹に人気は出なかった。
冬の早朝。
自宅のリビング。
手が悴んでコードが押さえられない。
自分が歌っている姿をスマホで撮影して動画をアップした。
歌には絶対の自信があった。
思いとは裏腹に再生数は伸びなかった。
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