♯ 9

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♯ 9

哲哉「 ___ はい、チューバ 」 哲哉「 今回の修理はこれで完了だよ、また楽器の調子が悪かったら     いつでも依頼してね - 」 バタンッ 兎衣「 やっと戻ってきた ... 俺のチューバ ... ← 復帰した 」 魁里「 ふん、あんたの為にチューバ持ってきてやった僕に感謝しなよ 」 兎衣「 あー、はいはいありがとうございます 」 風雅「 ほんと宵宮って神楽と古宵以外に塩対応だよね 」 兎衣「 当たり前でしょ 」 風雅「 よし、此れで部も元通り ... 」 魁里「 何云ってるんですか、今月中に後二人部員集めなきゃ廃部     なんですよ 」 風雅「 う" ッ 」 魁里「 どっかの誰かさんの所為で、まだ見学希望者すら現れませんけど 」 狼架「 なんだよそれ 」 兎衣「 失礼な ... 御前やっぱ死刑でいいんじゃない ? 」 魁里「 聞いたわよ、貴方ここらへんでは結構有名な不良なんだって ? 」 兎衣「 無視かよ 」 魁里「 散々悪さしてたみたいだね 」 魁里「 『 そんな奴が吹奏楽部に入ったらしい 』 って変に噂流れて    ビビって誰も近付かないの ! 」 魁里「 つまりこのまま人が集まらなくて廃部になったら     神楽狼架、君の所為だよ 」 狼架「 うるせぇ ! 大体俺が居るくれーで尻込みするよーな根性なし     いらねーんだよ !!! 」 魁里「 ふん、否定はしないんだね 」 兎衣「 あ" !? ほんとムカつく奴だね !!!! 」 風雅「 ま、まあまあ ! 」 狼架「 そういう御前こそ女友達の1人や2人連れてこいっつーの !!!!     俺は兎衣ちゃん連れてきたからな !!!! 」 魁里「 お生憎 !!! 小さい頃から大人に囲まれて育った僕につり合うような     人が居ないの !!! 」 魁里「 それに僕は部員100人よりも勝ちのある才能と実力があるし ? 」 魁里「 あんたなんか人遠ざけるし取り柄なんてサックス吹けることくらい     しか ... 」 狼架「 あ"ぁ" !?!? 御前のトランペットより俺のサックスの方が百倍     うめぇからな !!!! 」 兎衣「 それなら俺のチューバの方が御前のトランペットより上手いし !?!? 」 風雅「 こら2人共 !!! 反論しない !!!! 七瀬に火ついちゃう !!!! 」 ・ 風雅「 ... はぁ 」 風雅( 進行表作るのむずすぎる ... 三人とも才能ある新入生なのに ...     相性があまりにも悪すぎる ... ) 風雅「 そもそも七瀬が居るのに俺がメニュー考えていいのかな !??!     むしろ俺七瀬にトランペット教えてほしいぐらいなのにッ !!!! 」 風雅「 ていうかまず部員も集めなきゃ !!! 」 風雅「 プスンッ ← 電池切れ 」 風雅( ... 俺、本当に部長の器じゃないんだろうな ... ) 風雅( 俺1人しか居なかったから" 部長 "になっただけだし ... ) 風雅( い、いかんいかん !!! 弱気になっちゃ駄目だ !!! ) 風雅( 大丈夫 !! 最初から上手くやれる人なんてそうそう居ない筈だ !!!! ) ・ 〚 in 食堂 〛 ザワザワ 桃亜「 おい大丈夫かよ狼架、顔色悪いで 」 兎衣「 ほんとじゃん !?!? 狼架保健室行く !?!? 」 狼架「 んや、大丈夫、ありがと兎衣ちゃん 」 狼架「 昨日ずっとトランペットについての本読んでた所為か ...     脳みそグルングルンしてやがる ... 」 桃亜「 あ ? 御前サックスじゃねぇのか ? 」 狼架「 否、あの七瀬をギャフンと云わせる為にトランペットも始めたんだ 」 兎衣「 実力で押し通そうとするの狼架らしいね 」 桃亜「 でもサックスとトランペットってジャンル全然違うやろ     あんま慣れねーことすんなよ、体調崩すぞ 」 狼架「 しゃーねぇだろ、俺サックス莫迦だからトランペットのことなんも     知らねぇだもん 」 狼架「 あ、おばちゃん、BIG卵焼きそばパンとチョコたっぷり長ロール 」 桃亜「 俺カツサンドとおむすびセット 」 兎衣「 俺唐揚げ定食 」 「 あいよ 」 桃亜「 トランペットってそんな複雑なモン ? 御前ならすぐ取得して     吹けそうだけど 」 狼架「 嗚呼、女よりフクザツだ 」 兎衣「 そもそも木管と金管だもんね 」 桃亜「 そういや燈矢達が会いたがってたぞ、同じガッコなのに全然     会わねぇって 」 狼架「 あ ? なんだそりゃ気持ちわりぃ 」 ダダダダッ 詩「 ろかーッ !!!! (ドンッ 」 狼架「 ぐえッ !?!? 」 兎衣「 お、噂をすれば 」 狼架「 っ 」 詩「 久し振りだねー 」 「 よー 」 伊那「 狼架ぁ、やっとみっけた 」 燈矢「 同じガッコなんだから少しは顔見せろィ 」 狼架「 ッだーっ !!! くっつくなウタ !!!! 気色わりぃ !!! 」 ベリーッ 詩「 いやーん ♥ 」 狼架「 きもい !!!! 」 燈矢「 ていうか狼架、手前ほんとに吹奏楽部入ったんだってェ ? 」 伊那「 亡き父さんの跡をしっかり継いで ... 泣かせてくんなよ ... 」 燈矢「 手前は息子の鏡だィ 」 狼架「 だーっ !!! うっぜぇな !!! 着いてくんなおい !!!! 」 詩「 いーじゃん一緒に飯食おー 」 伊那「 食お食おー 」 燈矢「 食おうでィ 」 狼架「 やめい !!!! 」 桃亜「 まーまーいいじゃん賑やかで 」 兎衣「 此奴等面白いし 」 狼架「 だからって ... げッ !?!? 」 魁里「 ... 」 詩「 何知り合い !?!? 」 伊那「 へー、中々可愛いじゃん 」 燈矢「 ... 阿呆なんじゃねぇのか御前等よォ 」 詩「 燈矢、此奴結構な美少女だ、オーラが漂ってる 」 燈矢「 何云ってるんでィ 」 狼架「 別に誰でも ... (ハッ 」 狼架「 ← 6人 」 魁里「 ← 1人 」 狼架「 ... ヘッ( 優越感 ) 」 魁里「 ... ( スッ 」 魁里「 こんにちは神楽くん、そちらは皆さんお友達ですか ? ( ニッコリ 」 狼架・兎衣・桃亜「 ゾッ ... 」 詩「 はい !!! 神楽くんのお友達です !!! 」 伊那「 トモダチです 」 魁里「 わあ、仲が良いんですね、羨ましい 」 魁里「 初めまして、ジブンは神楽くんのクラスメイトで同じ吹奏楽部の     七瀬魁里です 」 詩「 宜しくッ !!! 」 伊那「 宜しくね ~ 」 狼架「 おいッ !!!! 」 兎衣「 騙されんなよ御前等 !!! 此奴凄い二重人格で ... 」 狼架「 裏の顔はとんでもねー性悪 ... 」 ゴンッ 詩「 かわよい女の子に向かってなんてこと云うんだ御前は !!! 」 魁里「 ベ-ッ 」 狼架&兎衣「 ッ ... 💢 」 ・ 伊那「 へえー、3歳からトランペットを ... 」 詩「 すごいねー七瀬さん !!! 」 魁里「 いえそんな ... 」 詩「 おいろかー、こんな可愛い子が部に居るんなら云えよなー 」 狼架「 あ" !? 」 詩「 なんで怒ってるのさ 」 狼架「 手前等が阿呆すぎるからだよ !!! 」 伊那「 いーなー可愛い女子と放課後部活 」 詩「 ね !! 青春じゃん !! 俺も入ろっかなー吹奏楽部 」 魁里「 わあッ是非ッ !!! 」 伊那「 ... え 」 魁里「 実は今部員が足りなくて ... 」 魁里「 5月までに人が集まらないと、吹奏楽部は廃部になってしまうんです 」 魁里「 皆さんのような明るい方が入ってくれたら 」 魁里「 すっごく嬉しいです ... ! 」 詩「 ズッキューンッ 」 伊那( わー、此奴結構な男たらしだなー ) 詩「 ... そういうことなら早く言えよろか ... 水クセェな ... !!! 」 狼架「 は !!? 」 詩「 いやいい、何も云うな 」 燈矢「 七瀬とやらには興味ないけど、トモダチの部がピンチなんだ     扶けてやらない理由があっかィ ? 」 詩「 俺は吹奏楽部の救世主になる ... ! 」 燈矢「 阿呆か御前 」 狼架「 一寸待てぃ !!!! 」 狼架「 御前何考えてんだよ !!!! 燈矢を除く伊那&詩コンビは阿呆かっつー程     単純なんだぞ !!?? 」 狼架「 すっかりやる気じゃねーか !!!! どーすんだッ !!! 」 魁里「 別にいいじゃん 」 魁里「 あんたのトモダチならあんたにビビることもないし ? 」 狼架「 だからっつって彼奴等が楽器やるとでも思ってるのか !?!? 」 魁里「 別に楽器やる必要ないでしょ 」 魁里「 名前だけ部に置いてくれりゃ廃部は免れるんだから 」 魁里「 全国行くのに人数は関係ないしね 」 狼架・兎衣( くッ、黒いッ !!! ) 狼架「 御前そんなんじゃ一生トモダチ出来ねーぞ ... 」 魁里「 いらないわよそんなもん 」 魁里「 ... 1人で居るほうが慣れてるし 」 狼架「 ... ? 」 桃亜「 あー ... 」 兎衣「 え、何桃亜納得してんの ? 」 伊那「 七瀬さーん、入部届ってこれでいーの ? 」 魁里「 あ、はーい ♥ 」 NEXT ↪
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