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♯2
狼架 side
風雅「 ... は ... ? 」
狼架「 にしてもきったね - 部室だな 」
風雅「 あ、あのッ ... なにかの間違いじゃ ... 此処は吹奏楽部でッ ... 」
狼架「 おい手前なんだこの部室はッ !!! 掃除くらいしろよこの
そこそこイケメンがッ !!!!! 」
風雅「 そッ、そこそこイケメンッ !?!? 」
狼架「 もういい、手前はぶちょー失格だ 」
狼架「 今日から俺が吹奏楽部のぶちょーになってやる 」
風雅「 はぁッ !?!? 」
狼架「 手前は床でも磨いてろ 」
風雅「 御前何をッ ... 」
狼架「 ... お 」
狼架「 これこれ、俺の希望楽器 」
狼架「 サックス_____ 」
バッ
サックスに触れようとした瞬間
風雅「 君の吹奏楽部への入部は許可できないッ !!! 」
ぶちょーが俺の手を振り払い、入部は許可できないと云った
狼架「 ... は、なんでだよ 」
風雅「 君、北中の神楽でしょ ? 」
風雅「 実の父親を病院送りにしたんだってね 」
風雅「 搬送された時は命に別状はなかったけど、怪我の所為で持病が悪化し
結局亡くなった 」
風雅「 そんな半ば殺人犯のような奴に触らせる楽器はないよ 」
狼架「 違ッ ... 俺は何も ... ッ 」
狼架「 ... ブワッ 」
風雅「 !?!?!? 」
風雅( え、泣ッ ... )
兎衣「 狼架 - 、話は済んだか ... って狼架ッ !?!? 」
狼架「 ういちゃん ... ッ 」
兎衣「 ... センパイに何か云われたのか ? 」
狼架「 実のちちおやをッ ... 殺しかけたやつなんでしょって ... !!! 」
兎衣「 ... ふ - ん 」
兎衣「 やっぱりそうだ、人は見た目で全てを決めつける 」
兎衣「 事実を知ろうともしない 」
兎衣「 ... 最低なのはセンパイですよ 」
風雅「 ち、違う !!! 俺は只この部を守りたくて ... !! 」
兎衣「 部を守る為なら人を泣かせていいとでも思ってるの ? 」
風雅「 そんなこと思ってない !!! 」
兎衣「 ... もういい、狼架行くぞ 」
狼架「 ん 」
スタスタ ...
... クルッ
風雅「 うわッ !?!? 」
狼架「 お"れ、諦めた訳じゃねぇから ... !!! 」
兎衣「 おい狼架、早くしろ 」
狼架「 待ってよ兎衣ちゃんッ !!! 」
タッタッタ ...
風雅「 ... 」
風雅「 流石に ... 最低過ぎたよな ... 」
・
〚 翌日 〛
兎衣「 おい、またあの部に見学行くのかよ 」
狼架「 俺は絶対吹奏楽に入るって決めてんだ !!! 」
兎衣「 ふーん、まあ狼架が入るなら俺も入るけど ... 」
兎衣「 俺ぶちょー殴っちゃうかも ... 」
狼架「 兎衣ちゃんッ !!! 」
狼架「 ほら、さっさと行くぞ 」
兎衣「 判った、行くけど 」
兎衣「 少しだけ ... 彼奴と二人で話させてくれ 」
・
ガチャッ
風雅「 う、また来たのッ !?!? 」
狼架「 んだよなにか悪いかよ 」
兎衣「 はいはい狼架ステイ 」
狼架「 あ" !? 俺は犬じゃねぇぞ !!! 」
兎衣「 判った判った 」
兎衣「 見学の前に ... ぶちょーさん 」
兎衣「 少し俺と話をしましょう(ニコッ 」
風雅( ... 終わった ... )
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