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♯ 19
ダダダッ
ガラッ
詩「 ろかっ !! 七瀬さんっ !! 一緒に部活行こーぜー !! 」
狼架「 ... んで御前等と一緒に行かなきゃなんないんだよ 」
伊那「 まーまー釣れないこと云うなってぇ 」
燈矢「 俺等なりに色々考えたんでィ 」
詩「 音を合わせる=心を合わせる ... つまりもっとお互いの理解を深める 」
伊那「 その為により多くの時間を共に過ごしてだな ... 」
狼架「 兎衣ちゃんは ? 」
詩「 早退した 」
狼架「 ... じゃーな桃亜 」
桃亜「 嗚呼 」
詩「 おいっ !!! 兎衣が居ないからって帰んじゃねぇよ !!! 」
燈矢「 待てこら狼架ァ !!! 」
伊那「 ほらー、七瀬も早くー 」
燈矢「 またな桃亜 」
桃亜「 はいはい 」
桃亜「 ... 大変だろ、彼奴等の相手 」
魁里「 ... 別に 」
魁里「 ... 古宵さんは ... 入らないの ? 吹奏楽部 」
魁里「 彼奴と宵宮並に ... ていうかそれ以上に仲いいのに ... 」
桃亜「 入んないよ、俺時間縛られんの嫌いだから(ニコッ 」
魁里「 ... そう 」
桃亜「 それに ___ 」
桃亜「 ___ 」
桃亜「 ま、彼奴等そんな悪い奴等じゃないから 」
桃亜「 仲良くしてやって 」
桃亜「 じゃーねー 」
魁里「 ... 」
「 ... いまのが噂の吹奏楽部か 」
「 ほんと訳わかんねーメンツだな 」
「 神楽に宵宮、あの巫山戯た三人、美人だけど近寄りがたくて色々不思議な
七瀬さん 」
「 で部長が二年の " 夜月風雅 " だろ ? 」
「 夜月ってあんまいい噂聞かないぜ ? 」
「 彼奴が中学の頃の話だろそりゃ 」
「 しかも聞いた話じゃ吹奏楽部、今度全校朝会で教頭とガチバトルする
らしいぜ 」
「 え" っ、なにそれ教頭と戦うの !? 楽器を武器に !? 」
桃亜「 ブッ 」
「 あー俺も聞いた、プロレス ? デスマッチだっけ ? 」
「 まじで !? 」
桃亜( ... まー確かに俺も想像つかねーけど、彼奴等の演奏 )
桃亜「 ... 楽しみだな、本番 」
・
パンパンッ
魁里「 1 2 3 4 」
パンパンッ
魁里「 1 2 3 4 」
魁里「 1 2 3 4 」
魁里「 はい、もうすぐ僕のパート、部長パート分かれる ! 」
魁里「 1 2 3 4 」
魁里「 フルートとサックス休み ... はい入って ! 」
魁里「 一斉に ___ 」
魁里「 はい取り敢えず其処まで ! 」
詩「 ふいーっ、着いてくの大変だー !! はっやい !! 」
風雅「 けど手拍子と七瀬の合図あるだけで違うね ! 合わせやすい ! 」
狼架「 でもあんまそれに頼る癖ついても困んじゃん 」
狼架「 どう入んのか大体判ったから、手拍子とか1回外してみよーぜ 」
詩「 え" っ 」
詩「 ろかもう入るとこ覚えたの ? 今まであんなリズム感なかったのに ... 」
狼架「 一言余計だこの野郎 」
狼架「 まー大体な、まだ理解してねーとこもあっけど 」
伊那「 俺もリズム取れるようになったからボーカルもそろそろ練習
しよっかなぁ 」
燈矢「 俺も多分いけるでィ 」
詩「 ... 」
狼架「 ... ! 」
羅夢「 ... 詩、焦んなくて大丈夫だ 。俺もまだ不安だし、1回失敗前提で
やってみようぜ 」
魁里「 ... 僕もなるべく他のパートが入りやすいように演奏するから 」
詩「 っ ... わ、判った !! 」
風雅「 気楽にねー ! 」
詩「 うんっ ! 」
狼架「 ジーッ 」
狼架「 フッ 」
伊那「 ... パシャッ 」
伊那( ... 後で兎衣に送ってあげよ、序に桃亜にも送るか )
伊那( はーっ、明日が楽しみぃッ w )
風雅「 じゃあいい ? いくよー 」
風雅「 さんはいっ 」
~ ♬
(( 1 2 3 4 ))
(( 1 2 3 4 ))
(( 1 2 3 ))
魁里「 スッ ... 」
パーッラパッパッパパパパパッパッ
(( 此処 !!! ))
~ ♪♬
狼架「 ... ! 」
魁里「 ! 」
風雅「 ! 」
伊那( へー、合わさるとこうなるんだ ... )
燈矢「 フッ 」
詩「 あ 」
詩「 合ったー !?!? 」
羅夢「 凄いぞ御前等 !! 」
詩「 ねねっ、今合ったよね !? なんかスコーンってハマった気したもん !! 」
狼架「 莫迦おめーら、折角ハマったのに止めんじゃねぇ !!! 」
伊那「 やべーっ 」
羅夢「 俺等すげぇー !!! 」
わんややんや
狼架「 大袈裟すぎだ !!!! 」
狼架「 っ ... 」
狼架( まあでも ... なんかすげー曲っぽかったな ... )
風雅( 良かった ... 取り敢えず ... )
魁里「 ... 」
詩「 ろか褒めてっ !!! 」
狼架「 んで俺が ... 」
魁里「 ...フッ 」
燈矢&魁里「 パチッ 」
魁里「 ... ち、一寸 !! これくらいで大騒ぎしてないでさっさと次いくよ !! 」
「「 はーいっ !! 」」
・
静江「 ... 」
静江「 なんか増えてないかい 」
伊那「 あ、バレた ? 」
風雅「 な、なんかすいません ... 」
風雅( まさか神楽達が此処で特訓してたなんて ... )
風雅( 何も知らなかった、部長なのに ... )
風雅( ... 本当駄目だな、俺 ... )
静江「 まあもう1人増えようが2人増えようが変わんないさ、好きにしな 」
狼架「 あ、待ったばーちゃん 」
狼架「 ん、オミヤゲ 」
静江「 ... どういう風の吹き回しだい、金ない癖に 」
狼架「 別に 」
詩「 ... あれね、一応ろかなりのお礼 ! 」
詩「 あれでもおばちゃんに感謝してるの ! 勿論俺等もね ! 」
静江「 ガサッ ... 」
" 新・もちもちたっぷりちょこまんじゅう "
" 新食感 ! パリパリアイス大福カスタードクリーム "
静江「 ... フッ 」
静江「 どれ、あんた等の楽器を教えな、出してやるから 」
・
「 ___ どうだ、吹奏楽部の様子は 」
「 はぁ ... それが ... 」
「 私も信じられないんですが ... 連中本当に楽器の練習してるみたいで ... 」
「 何 ... ? 」
「 まさか彼奴等本気で楽器を ... 」
「 そんな訳ないだろう !!! 」
( ふん ... 神楽の奴、何を企んでおる )
「 まあいい、あともう半月もすれば答えが出る 」
「 吹奏楽部もろとも神楽をこの学校から追い出してやる 」
「 __ 問題ありませんよね ? " 吹奏楽部顧問の " 」
「 " 花咲先生 " 」
悠「 ... うす、どーぞご自由に 」
・
パンパンッ
魁里「 1 2 ... ストップ ! まだずれてる ! 」
羅夢「 くあーっ !! 折角最初は合うようになったのに次も此れかぁーっ !!! 」
兎衣「 へー、俺が居ない間に彼処合わせれるようになったの ? 」
狼架「 嗚呼 」
兎衣「 後昨日の写真可愛かったよ、好き 」
狼架「 殺されてーのか兎衣ちゃん 」
魁里「ぐだぐだしてないで !! もう1回 !!! 」
風雅( まずい ... また空気が良くない方向へ ... )
風雅「 七瀬、少し休憩しよう ! 」
風雅「 熱こもってきたから、空気も入れ替えよう(ガラッ 」
詩「 ... うあぁーっ、皆ごめんっ !! ずれんの絶対俺の所為だよね、
どうしよーっ 」
狼架「 別に詩の所為じゃ ... 」
風雅「 何云ってんの ! 」
風雅「 曉も皆も凄いよくやってるよ ! 特に曉と宵宮、一ノ瀬 !
楽器始めてまもないのに此処まで吹けてるの凄いって ! 」
風雅「 正直俺が皆ぐらい吹けるようになるまでは ... もっと時間
かかったし ... 」
兎衣「 ぶちょー ... 」
風雅「 えっと、だから ... 」
風雅「 だから大丈夫 !! 焦らず練習重ねれば絶対出来るようになるから !! 」
狼架「 ... 」
魁里「 ... 」
風雅( ... し、しまった ! なんか凄い偉そう !! )
風雅「 あっ、えっと、ごめん遂っ ... 」
魁里「 ... いえ、ありがとうございます 」
風雅「 ! 」
詩「 よーっし !! 練習再開しよーぜ !! 」
羅夢「 だな !! 俺等なら出来る !!! 」
伊那「 少しボーカル入れてみようか ? 」
魁里「 両立出来るの ? 」
伊那「 酷いなぁ、俺ドラム経験者なんだから流石に出来るよぉ 」
狼架「 リズムずれまくってたくせに 」
伊那「 そ、それは久し振りで ... 」
⬆ 実は伊那、ドラムはバンドの助っ人で少し弄ったぐらい
燈矢「 言い訳は醜いぞ伊那 」
伊那「 言い訳じゃないし事実だし 」
風雅( ... 嗚呼、なんか )
懐かしい空気だ
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