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♯ 21
風雅( ___ 昨日のあれは一体なんだったんだろう ... )
風雅( まぐれ ... ? )
「 また明日ー 」「 じゃねー 」
風雅( でもあの神楽の音聞いた時、なんかすっごくあったかい気持ちに
なった ... )
風雅( あれを本番でも出せたら教頭だってきっと神楽のこと ___ )
風雅( ___ ... うちにちゃんとした指導者が居ればな ... )
風雅( 俺じゃなんの力にもなれない ... )
「 夜月ーぃ 」
「 担任が帰りに集めたプリント持って来いってよー 」
風雅「 え、ああ、判った 」
「 それよりあんたさぁ、大丈夫なの ? 」
風雅「 ? 何が ? 」
「 否なんか噂で あんたが1年の不良共にパシられてるって聞いたから 」
・
風雅( ... そうか、まだ周りからはそう見えてるのか ... )
風雅( まあね ... 部長らしいことどころか ... センパイらしいことも何も
出来てないしね ... )
風雅( ... でもそれより )
風雅( あんなに皆頑張って成長しても 周りから見ればどうでもいいことで
評価は何も変わらないんだなぁ ... )
風雅( 必死になって練習してるけど 半月後まず全校生徒にちゃんと
聞いてもらえるかも判らないんだ )
風雅( もし誰にも届かなかったら ... )
風雅( ... い、今から不安になってどうする !!! )
風雅「 ブンブンッ 」
ドンッ
「 って 」
風雅「 わっ、すいませ ___ 」
「 あ 」
風雅( け、軽音部 ... !! の2人 ... !! )
「 んだよまた夜月かよー 」
「 御前影薄い癖によくぶつかってくんな 」
風雅( え" 、まだ2回目なんだけど ... )
「 それより聞いたぜー、御前の今の悲惨な状況 !! 」
「 あの神楽と不良共にすげー絡まれてるかららしーじゃん !!! 」
風雅( また ... )
風雅「 い、否神楽は只の吹奏楽部部員で ... 」
狼架( ... お、そこそこイケメン )
「 ぎゃっっはっっは !!! 部員 !!? まじで云ってんの御前 !!!? 」
「 あ、ひょっとしてジブンが絡まれてるのに 判ってない感じ !?!!? 」
風雅「 違っ ... 皆本当に一生懸命演奏を ... 」
「 そーだよ、年下にからかわれてるなんて ... 恥ずかしくて
認めれねーよなーぁ 」
風雅「 ッ ... 」
狼架「 ふーがセンパイ 」
風雅「 ! 」
狼架「 部活、行かないんすか 」
狼架「 もう始まりますよ 」
風雅「 か ... ぐら ... 」
狼架「 あ" ? なんだてめー、うちのぶちょーに何か用か ? 」
「 え" っ、や" っ ... 」
狼架「 違うんだったらさっさと散れ 」
狼架「 しっしっ 」
「「 イッラァ ... 」」
「 くそっ、俺等こんなんばっかか !? 」
バタバタッ
狼架「 ... 雑魚感半端ねーな 」
狼架「 部活行かねーの 」
風雅「 あ、俺少し職員室寄らなきゃ 」
狼架「 あっそ 」
狼架「 じゃーまた後で 」
風雅「 まっ、か、神楽 !!! 」
狼架「 あ" ? 」
風雅「 あっ、ありがとう !!! 」
狼架「 ! 」
狼架「 ... 何が 」
「 ふーがセンパイ 」「 うちのぶちょーに何か用か ? 」
風雅「 ... ベチンッ 」
風雅「 頭がなかったらとか考える暇があるんだったら 」
風雅( どうやって届けるか考えなきゃ )
風雅( ... 届けるんだ )
___ あの場所を守る為に
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