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♯ 22
ガチャッ
魁里「 ! 」
詩「 あれ、七瀬さん ! 」
魁里「 珍しい、今日は1人なの ? 」
詩「 伊那と燈矢は掃除当番 ! 」
魁里「 貴方達3人じゃないと行動出来ないと思ってた 」
詩「 まさかぁ w 」
詩「 それに ... やっぱ俺だけ他の皆より吹けてないってゆーか ... 」
詩「 なんか足引っ張ってるし、早めに来て自主練しよーと思って !!! 」
詩「 ... って考えたんだけど俺、未だに手拍子がないとリズム取れないん
だった ★(テヘッ 」
魁里「 ... 」
詩「 よかったー、七瀬さん来てくれて ! 」
詩「 ~ ♪ 」
魁里「 ... なんでそんなに頑張ってるの ? 君達別に楽器やりたかった訳じゃ
ないのに 」
魁里「 教頭とのこと責任感じてるなら別に ... 」
詩「 ろかが頑張ってるから 」
魁里「 ... え 」
詩「 俺等が楽器がんばんのは ろかが頑張ってるからだよ 」
魁里「 ... 」
魁里( ... 別に彼奴がなんで楽器やってるかなんて興味ない ... けど ... )
魁里「 ... あ 」
魁里「 彼奴が楽器 ... サックスやってるのは ... お父さんの影響 ... ? 」
詩「 あー、なんだもう七瀬さんも知ってるんだ !? 」
詩「 なんだかんだ仲いいじゃん2人 ! 」
魁里「 え ... や ... 」
詩「 そうお父さん ! でもろかがサックス続けるって云った時はびっくり
したよー 」
詩「 お父さんの事件もサックスも絶対トラウマになってると思ってたから 」
魁里「 トラウマ ... ? 」
詩「 だってさ ... 」
詩「 ______ 」
魁里「 ... え ... ? 」
詩「 ほーんとあん時のろかは見てらんなかったけど 立ち直ってくれて
良かったよー 」
詩「 しかもお父さんが創った吹奏楽部で演奏って ... お父さんが創った部の
ことを ... お父さんに関しての残ってるものを守ろうとしてさ 」
詩「 俺等大した力にはなれないけど一緒に頑張るくらいはしたいじゃん ? 」
詩「 なーんて語りすぎちゃった ★ あ、今のろかには云わないでね ? 」
魁里「 ッ ... 」
詩「 ? 七瀬さん ? 」
魁里「 ダッ 」
詩「 え、ちょ、七瀬さん !?!? 」
魁里( 嘘ッ ... )
___「 昔つるんでた連中に 」
「 お父さんの家もお父さんの作った楽器も全部滅茶苦茶にされて 」
「 罪きせられて、皆から軽蔑の目向けられて 」
「 しかもお父さん死んじゃって ... 」
「 それでも 」
「 ろかはその責任を ちゃんとジブンが背負い続けていかなきゃなんない
ものとして持ってる 」
「 __ 楽器傷つける奴に 楽器演奏する資格なんてないから 」
魁里( __ どうしよう )
「 このまま人が集まらなくて廃部になったら あんたの所為だよ !!!! 」
魁里( どうしよう )
魁里( どうしよう )
「 元はと云えばあんたが居る所為でしょ !?!?!? 」
魁里「 ッ ... !! 」
ドンッ
狼架「 どわっ 」
狼架「 んだよ御前か ... 」
魁里「 ! 」
狼架「 ギョッ 」
狼架「 な、泣いてる ... のか ... ? 」
魁里「 そんな訳ないでしょ !!! 花粉症なの !!!! 」
狼架「 かふんしょう ... 大変そーだな ... 」
魁里「 ッ ... 」
狼架「 ... 」
魁里「 ブルブル ... 」
狼架「 ... ゴソッ 」
狼架「 部活遅れんなら そこそこイケメンに云っとく(ポスッ 」
魁里「 ! 」
魁里( ... ティッシュ ... )
「 資格がほしいんだって 」
魁里「 ... ご 」
魁里「 ごめんッ !!!! 」
狼架「 ... は ? 」
魁里「 あ、あんたのお父さんのこととか ... 色々聞いちゃって ... 」
魁里「 あんたがなんでサックスやってるのかも ... 」
魁里「 ... な、何も知らないで ... 酷いこといっぱい云って ... 」
魁里「 ごめんなさいッ ... 」
狼架「 ... 」
狼架「 御前がしおらしーのこわい 」
魁里「 なっ、人が真剣にっ ... (バッ 」
狼架「 ニコッ 」
魁里「 ! 」
狼架「 つーか何、そんなんで泣いてた訳 ? 案外かわいーとこあんじゃん 」
狼架「 魁里ちゃん ♥ 」
魁里「 っ ... 」
魁里「 煩い莫迦神楽 !!! (ドガッ 」
狼架「 ぐはっ !?!? 」
狼架「 し、信じられねー ... 謝った相手に蹴りいれるかふつー ... 」
魁里「 さっさと部活行くよ !!!! 」
狼架「 あ" !?!? 」
狼架「 てめーが男だったらぜってぇぶっ飛ばしてた !!!! 」
「 音は嘘をつかない 音にその人の本質が詰まってる 」
魁里( ... 彼奴の音は ... )
・
「 ___ 箏曲部の発表 ... ですか ? 」
「 えぇ、前に少し話しておいたでしょう ? 」
「 正式な日取り 再来週の全校朝会の時で問題ありませんよね ? 」
「 構いませんが ... 本当にやるんですね 」
「 ええ勿論です !! 」
「 私はこの目で見たんですよ ! 奴等が部室でふざけ遊んでいるのを !! 」
「 連中が何を企んでいるのかはっきりせねば !! 何か事件が起こってからでは
遅いでしょう !! 」
( そして全員この学校から追い出してやる ... !! )
「 兎に角 !! 再来週になれば全てが明らかになります !! 」
「 ... そうですか(ニッコリ 」
「 ! 」
「 私も一度彼等の演奏を聞いてみたいと思っていたんですよ 」
「 こんなに早く聞けるなんて ... 」
「 楽しみですね 」
「 っ ... 」
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