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♯ 32
「「 ... 」」
燈矢「 あ、あんなに気ィ立ってるぶちょー初めてみたでさァ ... 」
詩「 怖いよ ~ (泣)」
伊那「 部室戻ってきて一言、 「 俺あーいう意味不明な人嫌い 」 から
ずっとあーだねぇ ... 」
狼架「 おいそこそこイケメン、意味判んねぇ男のことはいいからさっさと
バラード教えろよ 」
羅夢「 おぉっ、流石狼架 !!! 」
兎衣「 怖いもの知らずだな ... 」
兎衣「 まあそんなとこも好きなんだけど 」
燈矢「 手前は一旦黙っとけィ 」
狼架「 おいそこそkいけめ ... 」
風雅「 あ" ?( ギロッ 」
狼架「 スイマセン 」
詩「 !? ろかが謝ったっ !? 」
魁里「 昨日は何処までやったの ? 」
狼架「 一応初段で通しやったけど ... イマイチゴールが見えん 」
魁里「 ゴールなんてないよ 」
狼架「 え" 」
魁里「 曲ってのは人によって、伝わり方も教え方も全然違う 」
魁里「 出だしの音1つにしたって、吹き方もテンポも全然違ったりする 」
魁里「 更にバラードだからこそ、いろんな人の解釈や思いが積み重なって
今に至る訳だから、曲に凄く厚みがある 」
魁里「 だから凄く難しい 」
狼架「 ! 」
魁里「 ... 人間と同じ、理解したいならひたすら向き合うしかない 」
魁里「 音がこっちを向いてくれるまで 」
風雅「 ! 」
狼架「 ... 先刻から何云ってんだ御前、日本語 ? ← 感覚派 」
魁里「 あんたねぇ ... ← 理論派 」
「「「「 プシュゥゥゥウッ ... ← 感覚派 」」」」
風雅「 ___ ... 」
・
« 翌日 »
風雅「 ... あ 」
氷斗「 ... 」
風雅「 ... あのさ、昨日あんなこと云われて泣きたいのは俺の方だったん
だけど( ガチャッ 」
風雅「 ... なんで泉が泣いてた訳 」
氷斗「 ! 」
風雅「 ... 」
魁里( あ、せんぱ ... )
氷斗「 ... なにそれ、理由話したら慰めてでもくれんの ? 」
風雅「 冗談でしょ 」
風雅「 只何か理由があるなら聞こうと思って 」
風雅「 ... ちゃんと話してくれるなら 」
風雅「 ちゃんと聞くから 」
氷斗「 ! 」
風雅「 ... 」
氷斗「 っ ... り、理由なんてないっ !!!!( ダッ 」
風雅「 あ ... っはぁ ... 」
魁里「 ___ ... 」
「 よかったねぇ、いいお仲間が居て 」
氷斗「 タッタッタ 」
魁里「 泉センパイ !!! 」
氷斗「 ... 何 ? 」
魁里「 はぁっ ... あのっ ... 」
魁里「 センパイは昨日、僕が吹奏楽部に入ってたのは
「 他に吹く場所がないから仕方なく 」って云ってましたよね 」
魁里「 でもそれは違います 」
魁里「 僕はこの吹奏楽部に 入りたくて入ったんです 」
氷斗「 ... なんで今更俺にそんなこと云うの ? 」
魁里「 ... センパイも僕と同じなんじゃないかと思って 」
氷斗「 ! 」
魁里「 ... 僕がこの吹奏楽部に入ろうと思った本当の理由は ... 」
魁里「 義絶されて、トランペットを吹く意味も判らなくなって
トランペットから遠ざかっていた時 __ 」
・
魁里「 ... 」
「 でさー 」「 えー、超うける w 」
魁里( 制服 ... 日曜なのに何があるの ? )
魁里「 ! 」
魁里「 日本 音楽 ... 」
... ガチャッ
魁里( ... 吹奏楽部 ... )
___ シャランッ
魁里( ... 何やってんだろ僕、帰ろ )
魁里「 カタンッ 」
~ ♪
魁里「 ! 」
魁里( ... 此れは中々下 ... 否 ... 上手くはない ... けど ... )
魁里( なんて楽しそうに演奏するんだろう )
魁里「 ... 」
魁里( ... )
氷斗「 ... 」
" いいなぁ "
・
魁里「 ... 」
氷斗「 ! 」
氷斗( その音楽祭って ... 俺も暇つぶしで行った ... )
魁里「 ... 部活は今日も普通にあります 」
魁里「 入部早々2日連続サボりなんて印象良くないですよ 」
魁里「 タッ 」
氷斗「 ... はは、なにそれ ... 」
氷斗「 印象なんてとっくに最悪だっつーの ... 」
・
詩「 はぁ ~ っ ... 今日はひょーとセンパイ来るかなぁ ... 」
羅夢「 莫迦っ、詩 !!! 」
詩「 ムグッ 」
羅夢「 ...( チラッ 」
風雅「 べ、別にいいよ ... 」
風雅( ... 流石に来ないかな ... )
魁里「 ... 」
___ 氷斗「 ... 」
氷斗「 スッ ... 」
氷斗「 ... うっ ... 」
氷斗( ドア開けれない ... )
「 ちゃんと聞くから 」
狼架「 邪魔 」
氷斗「 ビクッ 」
兎衣「 それな、入るんなら早く入ってよ 」
氷斗「 ろ、狼架くんに兎衣くん ... 」
狼架「 そんなとこ突っ立ってたら俺等も入れねーだろ 」
ガチャッ
氷斗「 ... 」
狼架「 ... 何、入んねーの 」
氷斗「 ... え 」
氷斗「 は、入っていいの俺 」
兎衣「 あ ? そんなん俺等が決めることじゃないし 」
氷斗「 ! 」
詩「 あーっ ! ひょーとセンパイっ !! 」
風雅「 ! 」
詩「 よかった来てくれたっ !!! 」
氷斗「 ... あ、あの ... 」
氷斗「 ... 」
氷斗「 ... あ、謝りたいことが ... あるんだけど ... 」
「「「 ! 」」」
風雅「... ニコッ 」
風雅「 うん 」
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