♯ 33

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♯ 33

風雅「 花咲先生 ! 」 悠「 おー、夜月 」 悠「 今日から夏服かぁ ~ 、いいねぇ、爽やかって感じ ? 」 風雅「 どうも、それよりこれ( ペラッ 」 悠「 ... 高校生関東・中国吹奏楽祭 ... ? 」 風雅「 出たいんで許可貰えますか 」 悠「 俺に迷惑はかけないんじゃなかったっけ 」 風雅「 迷惑とかじゃなくて先生としての最低限の仕事だと思いますけど 」 悠「 おー、云うねぇ !!! 」 悠「 まーいーけど 」 悠「 御前等 " テスト " の方は大丈夫なの ? 」 風雅「 え ? 」 悠「 ほら、もうすぐ中間試験じゃん 」 悠「 赤点3つ以上ある奴はこーゆーの出られないから 」 風雅「 ... !? 」 悠「 吹奏楽部はヤバそうな奴ばっかだなー、まあ頑張れーぇ 」 悠「 スタスタ 」 風雅「 ... 」 風雅「 っ ... !!!(汗)」 ・ 狼架「 ドーンッ 」 桃亜「 なにそれ、次やる曲 ? 」 狼架「 おー 」 狼架「 彼奴が曲理解するにはひたすら向き合うしかねぇっつーから 」 狼架「 昨日からずっと向き合ってる 」 兎衣「 ... 凄いね狼架 」 魁里「 ! 」 狼架「 ! 」 狼架「 何御前、また1人で飯 ? 」 狼架「 さみしーな 」 魁里「 煩い 」 燈矢「 一緒に食うかィ ?( ヒョコッ 」 兎衣「 うわっ、燈矢 」 燈矢「 うーっす 」 魁里「 ... はぁっ !?!? 」 魁里「 なっ、なんで僕があんたとっ ... 」 「 でさー 」「 えすごー 」 燈矢「 ! 」 燈矢「 ... と思ったけど御前と飯食ってもまずそうだから辞めとく( ドンッ 」 魁里「 わっ !? 」 ドンッ 魁里「 あっ 」 魁里「 ... !! 」 魁里「 ごっ、ごめんなさいっ !!! 」 魁里「 一寸一ノ瀬 !!! 」 燈矢「 スタスタ 」 「 あっははー、全然大丈夫だよー 」 「 てか七瀬さんこそ大丈夫 ? 酷くない !? 一ノ瀬くん女の子に !! 」 魁里「 あ、や ... 僕は別に ... 」 「 ... お昼ご飯、それだけ ? 」 魁里「 え、あ、うん ... 」 「 えまじ !?!? えすっくな !?!? 」 「 ... てゆーか七瀬さんお昼これから ? 良かったら一緒に食べない ? 」 魁里「 ! 」 魁里「 あ、えっ ... あ ... ぼ、僕は ... 」 魁里「 ... ! 」 魁里「 パッ 」 燈矢「 ... 」 魁里「 ___ ... 」 「 七瀬さん ... ? あの、嫌だったら ... 」 魁里「 いっ、嫌じゃないっ !!! 」 魁里「 ... ぼっ、( ギュウッ 」 魁里「 僕も一緒にお昼食べて ... いいかなっ ... ? 」 「「 ... 」」 「 あははっ、勿論 !! 」「 コクコクッ 」 「 いこっ !( グイッ 」 魁里「 ! 」 魁里「 ... ニコッ 」 燈矢「 ... フッ 」 狼架「 ... おせっかいヤロー 」 燈矢「 ゲシゲシッ 💢 」 狼架「 って" 💢 」 狼架「 ゴンッ 💢 」 燈矢「 ~ っ !!! 」 兎衣「 流石狼架、好きだよ 」 桃亜「 何やってんだ手前等、大丈夫か ? 」 ・ 詩「 ... ひ、ひょーとセンパイ ... ? 」 風雅「 泉 ... ? 」 詩「 どっ、どうしたのその顔っ ... !! 」 風雅「 今日学校来てないと思ったら ... 事故にでもあったの ... !? 」 氷斗「 違うっつの 」 氷斗「 ... 過去俺の嘘で関係壊れた奴等のとこ行って、謝ってきた 」 氷斗「 そんで皆にぶん殴られた 」 詩「 ひぇ ... 」 魁里「 ワイルド ... 」 燈矢「 男らしい ... 」 風雅「 なんか ... 色々潔いよね泉って ... 」 氷斗「 別に 」 氷斗「 寧ろ殴られてスッキリしたよ 」 氷斗「 こんなんで許される訳でも壊れた関係が戻る訳でもないけど 」 風雅「 泉 ... 」 風雅「 そーゆーのちゃんと判ってたのに、なんであんなこと     しちゃったんだろうね ? 」 氷斗「 煩せぇな 💢 」 狼架「 否、俺は見直したぞ ! 」 兎衣「 うん、なんか清々しいね君 」 氷斗「 そりゃどーも 」 伊那「 てゆーか大丈夫なんですかその怪我、結構痛そーっすけど 」 氷斗「 ... 伊那ちゃん ...( ウルッ 」 伊那「 ... ちゃん ... ? 」 氷斗「 あーもー伊那ちゃんだけだわ怪我の心配してくれたのっ !!!!( ギュッ 」 伊那「 え、ちょっ 」 氷斗「 俺の顔見てもどいつもこいつも「 自業自得 」ばっか云ってきて     さぁ ー !!!! 」 伊那「 否それは俺も同意っすけど !!! 」 風雅( ... なんか色々あったけど ) 風雅( 取り敢えず問題は解決 ___ ... ) 「 もうすぐ中間試験じゃん 」 風雅「 あ"っ ... 」 羅夢「 どした風雅 」 ___「「 テスト ? 」」 風雅「 うん、赤点3つ以上あると、吹奏楽祭とか出れなみたいなんだけど ...     皆大丈夫 ? 」 詩「 赤点ってなんだっけ 」 伊那「 確か30点未満 」 狼架&兎衣「 余裕だろ 」 風雅「 え"、ほ、本当 !?!? 」 狼架「 おう、なんてったって俺等には ... 最強の " 秘密兵器 " がついてる     からな ... !!! 」 兎衣「 怖いモンなしだよ 」 風雅「 ひ、秘密兵器 ... ? 」 伊那「 そーだ ! 明日からの土日、折角だし久し振りに皆で勉強会しよーぜ ! 」 詩「 おっ、いーね 」 詩「 ぶちょーもおいでよ ! 」 風雅「 えっ、否俺は ... 」 狼架「 そーだ御前そこそこイケメンなんだし頭いーだろ 」 風雅「 凄い偏見だよそれ !!! 」 氷斗「 伊那ちゃーん、今度俺とも勉強会 ... 」 伊那「 あ、結構っす 」 氷斗「 ... 」 伊那「 ... 今度っすよ 」 氷斗「 パァッ 」 羅夢「 あ、それ俺も行っていい ? 」 氷斗「 がち !?!? 」 羅夢「 がちっす 」 羅夢( 犬の尻尾が見える ... ) 伊那( ... 此れほどちょろい男初めてみたわ ... ) 狼架「 彼奴等も2人で莫迦三人に教えんの大変だろうし ... 」 風雅「 彼奴等 ... ? ていうか今自分の事莫迦だって認めたね 」 狼架「 あ 」 ・ « 土曜日 » ドーンッ !!!! 風雅「 ... !?!? 」 伊那「 相変わらずでかい家だなぁ ... 」 狼架「 彼奴でけー病院の院長と有名女優の娘なんだ 」 詩「 俺ん家此処の風呂より狭い ... 」 ガチャッ 「「 ! 」」 桃亜「 人ん家の前でたむろしてんな、さっさと上がれ 」 兎衣「 桃亜 」 詩「 今回もお世話になりまーす 🎶 」 燈矢「 お世話しまーす 」 風雅「 まさか一ノ瀬がそっち側だったとは ... 」 燈矢「 センパイ、偏見はよくないでさァ 」 風雅「 ごめん 」 風雅「 古宵なんかごめんね、俺まで ... 」 桃亜「 否寧ろ有り難いっす、俺と燈矢だけじゃ此奴等手に負えないんで 」 風雅「 ほぁー ...( キョロキョロ 」 狼架「 おばさん達は仕事 ? 」 桃亜「 おー 」 詩「 桃兄( とうにい )は今海外 ? 」 桃亜「 そ 」 風雅( ... まさか秘密兵器が古宵と一ノ瀬だったとは ... ) 「 あの2人すげー頭いいんすよ !!! 」「 両方偏差値70超 !!! 」 「 俺等が此処入れたのも彼奴等のおかげだしー 」 「 入試は2人並んで満点合格だったんだぜ !!!! 」 ・ 桃亜「 そんじゃ取り敢えず数学から潰してくか( カチカチ 」 「「 うぃーす 」」 バッ « 呪文のような方程式達 ... » バタンッ 風雅「 ビクッ 」 狼架「 ... おい桃亜、すーがくは今教科書の調子が悪ィみてぇだ ... 」 兎衣「 そうそう ... だから他のやろうよ ... 」 桃亜&燈矢「 悪いのは手前等の頭だ / 悪いのは手前等の頭でィ 」 カリカリカリッ ... 詩「 うっ、なんで問題日本語で書いてないの ... 」 風雅「 否バリバリ日本語だけど !? 」 狼架「 カキカキ 」 " すーぱーとあ&うるとらとうや "( イラスト付 ) 桃亜&燈矢「 ... 」 狼架「 ハッ 」 ボコッ 狼架「 シュゥゥゥ ... 」 __ « 30分後 » 伊那「 数学怖い数学怖い ... 」 詩「 お腹すいた ... 」 狼架&兎衣「 チーンッ 」 桃亜「 はえーよ 」 燈矢「 やっぱり莫迦だな手前等 」 狼架「 つかXだのYだの御前等正体隠しすぎじゃね !?!? 」 兎衣「 照れ屋か !!! 俺等そこまでてめーに興味ねぇんだ !!! 」 伊那「 嗚呼そうだ !!! Xのことなんかもう知るか !!!! 」 詩「 ばーかばーかっ 」 風雅( た ... 確かに此れは教えるの大変だ ... 古宵に一ノ瀬2人だけで     一体いつもどうやって教えてたんだ ... ? ) 桃亜「 ... 御前等は、彦星( X )と織姫( Y )のことあっさり     見捨てんだな ...( ボソッ 」 「「 ピクッ 」」 「「 み、見捨て ... ?( ゴクリッ 」」 燈矢「 同じ数学の問題として生まれてきたのにも関わらず、離れ離れにされ         挙句の果てに強制的に正体を隠された此奴等を 」 桃亜「 御前等は「 知るか ! 」っつってあっさり見捨てんだな ... 」 燈矢「 可哀想でさァ ... 」 ピシャ-ンッ 狼架「 生まれてきたのに ... 」 兎衣「 離れ離れ ... 」 詩「 ...彦星( X )... !!! 織姫( Y ) ... !!!( ブワッ 」 風雅「 !? 」 狼架&兎衣「 グスッ 」 伊那「 あはは ... 」 伊那( 高校生にもなってまだこういうのに騙されんのか御前等 ... ) 狼架「 俺等が悪かった ... !!! 御前等をもう離れ離れにはさせねぇぜ !!!! 」 兎衣「 式を完成させて一緒にしてあげる ... !!! 」 詩「 俺等は御前を見捨てねぇ !!!! 」 桃亜「 ... ほんとすげーよ御前等 」 燈矢「 羽山は除く 」 桃亜「 そうだな 」 風雅( え"え"え"え" ... ) 詩「 あーちゃんせんせー !!! やっちゃんせんせー !!! この2人を一緒にさせる    方法を教えてくれー っ !!! 」 兎衣「 ぶちょーこれ教えて ... !!! 」 風雅「 え、あ、うんっ !! 」 カリカリッ ___ 風雅「 ... 」 風雅「 フッ 」 風雅( なんか ... ) 風雅( 偶にはこういうのもいいな ) ・ 燈矢「 ___ 取り敢えずリーダーライティングは今のところだけ覚えときゃ     30 ~ 40点はいけるから 」 詩「 うおおっ、成程 !!! これならなんとかなりそー !!! 」 伊那「 なんかすっごい頭良くなった気がするねぇ 」 兎衣「 いい点取りすぎてカンニングって疑われないか心配だね ... 」 桃亜「 ポジティブだな ... 」 狼架「 あーちゃん !!! 」 桃亜「 あ" ? ... あーちゃん ? 」 狼架「 お腹すいた !!!! 飯 !!!! 」 桃亜「 ... 」 ・ ガチャンッ 桃亜「 ... カレーでいっか 」 桃亜「 香辛料香辛料 ... 」 風雅「 古宵 ! なんか手伝うよ ! 」 燈矢「 俺もなんか手伝うでィ 」 桃亜「 あ、ありがとうございます、そんじゃ ... 」 桃亜「 そっちの野菜洗ってくれます ? 」 風雅「 判った ! 」 桃亜「 燈矢はセンパイが洗った野菜切ってって 」 燈矢「 りょーかィ 」 風雅「 やーでも古宵と一ノ瀬、本当に頭いいんだね 」 風雅「 俺が聞いてもすっごい判りやすかった、教え方 」 桃亜「 そっすか ? 」 燈矢「 あざす 」 風雅「 うん、2人ならもっと上の高校とか行けたんじゃ ...     なんでこの高校に ? 」 桃亜「 ... あー 」 桃亜「 別に大した理由じゃないっす 」 燈矢「 近かったしこっちのが楽しそうだったんで ... そんだけでさァ 」 桃亜「 はは、燈矢と全く同じっす 」 風雅「 そっか 」 狼架「 おいそこそこイケメン 」 狼架「 御前までこっち来たら教える奴居なくなんだろ !!! 」 狼架「 彼奴等早速漫画読み出してんぞ !!! 」 風雅「 え、あ、ごめん 」 桃亜「 御前まだセンパイのことそこそこイケメンって呼んでんのかよ 」 狼架「 るせ 」 風雅「 あ、でも1回だけセンパイって呼んでくれたよね 」 風雅「 ほら前に ... 」 狼架「 殴んぞてめぇ( ギロッ 」 風雅「 ... ごめん 」 狼架「 ... 」 狼架「 まーでも ... なんだかんだやっぱぶちょーなんだなとは ...     思ったけど ... 」 風雅「 え ? 」 狼架「 ... この前七瀬が御前と話した時 」 ___「 話してくれてありがとう 」 狼架「 ___ って 」 狼架「 あれ、彼奴が多分あの瞬間1番ほしかった言葉じゃん 」 狼架「 その言葉とっさに出んのすげーじゃん 」 狼架「 ... あーゆーの、俺は云えねーもん 」 風雅「 ! 」 狼架「 あーやっぱ此奴ぶちょーっつーだけある ... 」 風雅「 ボロボロ 」 狼架「 !?!? 」 狼架「 え" 、な、何泣いてんの御前 ...( 引 」 風雅「 ちがっ、これっ、玉ねぎ !!! 玉ねぎが目にしみて !!! 」 燈矢( ... 向いてもねーけど ... ) バンッ 風雅「 ぶっ !!! 」 風雅「 ... ティッシュ ... ? 」 狼架「 さっさとべんきょーだべんきょー 」 狼架「 ったく ... 」 風雅「 あ ... 」 桃亜「 嗚呼、こっちは大丈夫なんで行ってください 」 燈矢「 俺等2人でなんとかなるんで 」 風雅「 ごめんね ... 」 桃亜「 ... センパイ 」 桃亜「 ありがとうございます( カチャカチャ 」 風雅「 ... え ... ? 」 桃亜「 俺狼架が吹奏楽部に入るって云った時、色々厳しいだろうなって     思ったんです( カチャッ ... サァッ 」 桃亜「 多分きっと、部員から拒絶される 」 桃亜「 受け入れて貰えねーだろうなって 」 風雅「 ! 」 桃亜「 だけどそんなことなかった 」 桃亜「 ___ センパイ、彼奴が立ち直れる唯一の場所 」 桃亜「 なくさないでくれてありがとうございます 」 燈矢「 ... 俺からも ... あざす ...( トントンッ 」 風雅「 っ ... 」 風雅「 ズッ 」 風雅「 ... それはこっちのセリフだよ 」 風雅( 場所をなくさずにすんだのは、俺なんかの力じゃない ) ・ 詩「 うおおっ !!! 」 伊那「 美味しそうだねぇ ... !!! 」 詩「 いただきますっ !!!!( パクッ 」 詩「 んまーいっ !!!! 」 狼架「 カレーは桃亜のが1番美味い( ガッガッ 」 桃亜「 そりゃどーも、ほんとは1日ぐらい寝かせたかったけど 」 兎衣「 明日も食う 」 桃亜「 え 御前等泊まる気 」 詩「 え、うん勿論 !!! 」 伊那「 なにか問題でも ? 」 桃亜「 ... 否別にいーけどよ ... 」 燈矢「 おかわり 」 風雅「 はやっ !? 」 ___ 狼架「 スーッ 」 詩「 グオーッ 」 桃亜「 スーッスーッ 」 風雅「 スーッスーッ 」 詩「 ムニャ ... 」 燈矢「 スヤァッ 」 兎衣「 💤 」 NEXT ↪
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