♯ 35

1/1

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ

♯ 35

けど仮に このサックスにゴールを作るなら ___ パァンッッッ 魁里「 ... これが 」 魁里「 僕のサックス 」 ... シンッ 悠「 なんだ御前等、此奴の演奏聞いてビビったか ? 」 魁里「 ... 」 燈矢「 ... すっ 」 燈矢「 すげぇっ ... 」 悠「 ! 」 燈矢「 なんか上手く云えねぇけど ... 」 燈矢「 サックスってこんな風にも演奏出来んだ ... ははっ 」 燈矢「 鳥肌止まんねぇっ ... 」 詩「 俺も俺もっ !!!! なんかすっごい心臓バクバクしてるっ !!!! 」 詩「 七瀬さん凄いめっちゃかっこいい !!!! 」 伊那「 俺音楽で感動したの初めてだわ ... 」 羅夢「 すげぇ ... 七瀬が楽器全般得意なのは知ってたけど ... 」 兎衣「 トランペットとサックスじゃジャンルも変わるし吹き方も大分     違うのに ... こんなにもカンペキに ... 」 氷斗「 七瀬ちゃん ... 素敵 ...( ギュッ 」 魁里「 え 」 風雅「 ___ ... 」 ドクンッドクンッ 風雅( ___ 違った ) 風雅( 全然違った ... ! 神楽と氷斗のサックスとは ... !!! ) 風雅( 同じサックスなのに音色も何もかもまるで別物だ ... !!! ) 風雅( 1音1音がまるで命を持っているように響いて ... ) 「 只楽譜通りに演奏出来たところで、それはまだ曲でもなんでもない 」 「 そこから曲想を練って演奏して、ジブンのものにして 」 風雅「 ドクンッ ... 」 悠「 ... チラッ 」 「 初めて人に響く曲になる 」 悠「 ! 」 風雅( ___ そうか ) 風雅( 此れが曲かっ ... !!! ) 悠「 ___ ... 」 悠( へぇ ... ) 狼架「 ... ザワザワッ ... 」 狼架「 ザワッッ ... 」 狼架「 ドカッ 」 狼架「 どうしたらそんな風に演奏出来るようになるのか ... 教えてくれ !!!! 」 魁里「 ___ 」 魁里「 同じように演奏する必要なんてないよ 」 狼架「 ゴンッ 」 魁里「 え、や そんなショック受けるような話じゃなくて ...(汗)」 魁里「 今のはあくまでも " 僕なりの演奏 " だから 」 魁里「 皆はそれぞれ " ジブンなり " の演奏をしていけるようになれば     いいと思う 」 狼架「 判った ! でそれはどーやって演奏すんだ ? ✨ 」 魁里「 ... 」 魁里( なんて真っ直ぐな目なの ... ) 悠「 なあ御前、七瀬っつったっけ ? 」 魁里「 あ、はい 」 悠「 御前がそうやってさらっと云ってることって 」 悠「 此奴等にしちゃすげー高度なことだと思うけど 」 悠「 幾ら実力者な八神と狼架も感覚派だろ ? 狼架もそうだけど多分八神も    8割理解出来てないんじゃないかなぁ 」 羅夢「 ! 」 羅夢( た、確かに8割は理解してねぇけど ... なんで ... ) 狼架「 あ" !? うっせぇな、てめぇ勝手に話入ってくんなよ !!!! 」 悠「 あーはいはい 」 悠「 邪魔者はそろそろ退散すっか、いーもん聞けたし 」 悠「 あ、夜月、大会はちゃんと申し込んどいてやっから 」 悠「 頑張れよ 」 バタンッ 風雅( ... イマイチ掴めない人だなほんと ... ) 狼架「 おっしゃやるぜ !!!! 」 兎衣「 なんか凄い燃えてきた ... !!! 」 風雅「 ___ ... 」 風雅( ジブンなりの演奏 ... か ... ) ・ 風雅( 取り敢えず俺が吹いてたトランペット ... あれはまだ曲でもなんでも     なかったな ... ) 風雅( 只センパイに教わった通り、楽譜をなぞって吹いてただけだ ) 風雅( でもソロ練習にかけられる時間はもうそんなないし ... ) 風雅( 短期間でジブンなりの演奏するとかかなり無謀だよな ... ) 風雅( " 今の俺達のゴール " は一体何処にすれば ... ) 風雅( やっぱ基本を身につける ... ? ) 氷斗「 何難しい顔してんの 」 風雅「 ! 泉 」 風雅「 否、一寸演奏のこと考えてて ... 」 氷斗「 うわ、真面目だねぇ ~ 」 風雅「 真面目だよ、悪い ? 」 氷斗「 ... 否、羨ましい 」 氷斗「 何かに本気になったりとか ... そーゆーの ... 俺ねぇもん 」 風雅「 ... 」 風雅「 じゃあ吹奏楽部に本気になれば ? 」 氷斗「 ! 」 氷斗「 チラッ 」 風雅「 ... ニコッ 」 氷斗「 ___ ... 」 風雅「 ていうか全国目指してるなら本気になってもらわないと困るし 」 氷斗「 ... 」 氷斗「 あんた意外とSでしょ、こないだから色々と ... 」 風雅「 え"っ !? な、なんで !? 」 ・ « in 屋上 » 詩「 う" ~ ん、やっぱ難しーなー ... 」 詩「 ジブンなりの演奏って ... どうやってやるんだ ? 寧ろ何を持っての    ジブンなりの演奏 ? 」 桃亜「 俺に聞くな俺に 」 伊那「 俺授業中考えてたら寝ちゃった ~ ... 」 燈矢「 俺腹減って早弁しちまったでィ 」 詩「 ろかは ... 」 桃亜「 見てやるな 」 兎衣「 可愛い好き天使愛してる 」 桃亜「 御前に関しては黙っとけ 」 狼架「 ... 彼奴の演奏聞いて、成程こう吹きゃいーのか ! と思ったら同じよーに     演奏する必要ないとかジブンなりとか ... 」 狼架「 判んねぇ ... ほんと判んねぇ ... 」 伊那「 昨日はあんな勢いだったのに ~ ? 」 燈矢「 ほんとでィ 」 詩「 迷い込むの早いなー 」 狼架「 うっせぇ !!! 昨日一晩中サックス吹き続けてたらもう訳判んなく     なったんだよ !!!! 」 詩「 一晩中 ? 」 兎衣「 あそっか、狼架お父さんの作ったサックスあるもんね 」 伊那「 否つーか1日中吹けんの ? 家で ? 」 燈矢「 あ、云われてみれば 」 詩「 てゆーか ... 今狼架って何処住んでんだっけ ? 」 狼架「 ... どこって ... 」 狼架「 姉貴ん家 」 詩「 ... え、え ... !? そーなんだ ... !? 」 桃亜「 あれ御前等知らなかったっけ ? 」 兎衣「 そういや知らんかった気がする 」 燈矢「 知らねーよ !!! てゆーか御前等は知ってたんでィ !?!? 」 桃亜「 まあ ... 」 兎衣「 当然 」 伊那&燈矢&詩「 へーえ ... ? ✨ 」 狼架「 !? 」 詩「 いーなー、サックス持ってるだけでも羨ましいのに家でも吹けんのか、    いーなー 」 伊那「 おまけにドラムにホルン、フルート、トランペットもあるんだってね ?     いーなー 」 燈矢「 俺等も練習してーなァ 」 狼架「 ... 」 狼架「 ... しょーがねぇな ... 」 「「「 やったー !!!! 」」」 兎衣( ... そいや俺今日用事あんだった ... ) 兎衣( ... 行けねぇ ... (泣)) NEXT ↪
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加