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♯4
« 翌日 »
「 信じられる訳ないだろ !!! 」
「 入部は許可できない 」
風雅「 ... はぁッ ... 」
風雅「 くそッ ... 俺最低なことを ... 」
神楽の気持ちはホンモノだった
只純粋に、サックスを愛していて
おじいちゃんの創った部でサックスを演奏したかっただけ ...
風雅( 神楽に謝らなきゃ ... )
風雅( でもなんて云えば ... )
ガチャッ
風雅( きっと俺なんかが触れていい話じゃ ... )
「 ニッ 」
ゴッ
・
狼架「 ... 」
狼架( 入りづれぇ ... )
狼架「 だーくそッ !!!! 」
カタンッ
狼架「 おいそこそこイケメン ... 」
狼架「 ッ !?!? 」
狼架「 おいッ、大丈夫かよッ !?!? 」
狼架( 意識がねぇ ... 保健室連れてかなきゃだな ... )
「 おい御前 !!! 何やってる !!!! 」
狼架「 ... は ? 」
「 ッ !!! 神楽 !!! 」
「 こっちから凄い物音がしたと思って来てみれば ...
早速やってくれたな御前 !!!! 」
「 来いッ !!! 」
狼架「 はッ !?!? 俺は何もやってねぇよ !!!! 」
狼架「 それより此奴を早く保健室にッ ... 」
「 黙れ !!!! 」
「 誰が御前の云うことを信じると思ってるんだ !!! 」
狼架( ... あ )
_______「 御前がやったんだろう !!! 言い訳をするな !!! 」
狼架( ... はっ、なんだよこれ )
またかよ ... ッ
・
風雅「 パチッ 」
え、あれ、此処 ... 保健室 ... ?
風雅( そうだ僕誰かに殴られて ... )
ガバッ
風雅「 ってぇ !?!??!?! 」
「 あら気付いた !?!? 大丈夫 !?!? 」
風雅「 せんせ ... 」
「 酷い目にあったわね、例の神楽って子にやられたのよ 」
風雅「 神楽が ... ? 」
「 現行犯で今校長室 。 部室も滅茶苦茶にされてて ... 本当に怖い子ね ... 」
風雅( あの事件と同じだ ... ッ )
バッ
「 一寸 !?!? まだ動いちゃ ... 」
風雅「 犯人は神楽じゃありません 」
風雅「 俺校長室行って説得してきます 」
「 待ちなさい !!!! 」
「 どういうことかは判らないけど ... 神楽って子とはもう関わらない方が
いいッ !!! 」
風雅「 はぁッ !?!? でもッ ... 」
「 関わるとロクなことにならないッ !!! 今回ので判ったでしょう !?!? 」
風雅「 だからって神楽はあんなことする奴じゃッ !!!! 」
「 いいから !!! 」
風雅「 ッ !! 」
「 ... この件は先生達に任せて 。 今日はもう帰りなさい 」
・
「 ... 神楽くん 。 どうかそろそろ口を開いて貰えませんか 。 」
「 ずっと黙ったままでは何も解決しません 。それとも 」
「 それは肯定の意と捉えてもいいんですか 」
_____「 違う !!! 俺じゃねぇ !!!! 」
「 俺は何もしてねぇよ !!!! 」
「 煩い黙れ !!! 」
「 実の父親の家をあんな ... なんて奴だ !!!! 」
「 だから俺はッ !!!! 」
「 たとえ御前じゃなかったとしてもッ !!!! 」
「 " 原因は御前にあるんじゃないのかッ !?!? " 」
狼架「 ... 」
・
風雅( ... そうだ、よく考えてなかったけど )
風雅( 神楽とつるむってことは ... )
風雅( こういうことも覚悟しなきゃいけないんだ )
風雅( 居ても居なくても同じとか云われる俺とは次元が違う ... )
風雅( ... 神楽には悪いけど、やっぱりもう ... )
風雅( 関わらないほうが ... )
風雅「 俺は部を守らなきゃ ... 」
バッ
風雅「 ... あ 」
落書きで滅茶苦茶にされていた「 吹奏楽 」と書かれた看板
その看板が
落書きの跡もなく、綺麗になっていた
風雅「 あれを持ち出したのは確か ... 」
神楽 ...
風雅「 もしかして神楽が ... ? 」
やっぱり俺には
風雅「 ダッ 」
" 何もしない "なんて無理だ
・
「 いやー、思った以上に上手くいったなぁ 」
「 もしかしたら神楽の奴このまま退学に ... 」
「 おい 」
「 あ" ? 」
?「 どういうことやねんそりゃ 」
・
「 校長 。これ以上此奴に聞いたって無駄ですよ 」
「 去年此奴が起こした事件と酷似しています 。 此奴が犯人で間違いない
でしょう 」
「 処分はどうします 。退学にでも____ 」
風雅「 待って !!!!!! 」
兎衣「 まてや貴様ァ !!!! 」
バンッ
狼架「 ... ! 」
狼架「 兎衣 ... そこそこイケメン ... 」
「 夜月くん ! 怪我はもう大丈夫なんですか ? 」
風雅「 それよりッ ... 」
風雅「 ... か、神楽はッ ... 」
風雅「 犯人じゃありません !!! 」
狼架「 ! 」
「 なっ、何を言い出すんだ君は !! 」
「 犯人を知っているんですか ? 」
風雅「 知りません 。でもッ !!! 」
「 だったら神楽だろう !!! なんせ現場に居たんだ !!!
この上ない証拠じゃ ____ 」
風雅「 神楽はッ !!! 」
風雅「 吹奏楽部の新入部員なんです 。部室に居て当たり前でしょう !?!? 」
狼架「 ... 風雅 ... 」
風雅「 ! 」
狼架「 ブワッ 」
風雅「 !?!? 」
「「 !?!? 」」
狼架「 うぇッ ... 兎衣ちゃん ... ッ 」
兎衣「 辛かったよな、今日家泊まってくか ? 」
狼架「 う"ん ... 」
風雅( な、泣き虫 ... )
「 ... 其奴はいいとして !!! じゃあ神楽が犯人じゃないという証拠は !?!? 」
風雅「 それはッ ... 」
兎衣「 ... 狼架の父が創ったんです、此処の吹奏楽部 」
「 ! 」
兎衣「 俺が大事にしてるものは俺の所為で殆ど壊れました 。」
兎衣「 だから残ってるもんがあるなら守りたいし 」
兎衣「 俺は、サックスが大好きだから 」
兎衣「 だから、俺は吹奏楽部に入部しました 」
兎衣「 ... だろ ? 」
狼架「 コクコクッ 」
「 ッそんな話が ____ 」
「 嘘ではないでしょう 。彼の父とは私の友人です 。」
「 !?!? 」
「 それも学生時代からのね 」
風雅( ... 校長が云ってた友人って ... )
風雅( 神楽の父さんのことだったのか ... )
「 だ、だからと云って神楽がやってないという証拠にはならんでしょう !! 」
「 大体その父親の家を此奴は ___ 」
「 口を慎みなさい !!!! 」
「 それこそ偏見に過ぎない、憶測から生まれた誤解かもしれない 」
「 違いますか ? 」
「 し、しかしッ ... 」
バンッ
「 校長ッ !!!! 」
「 部室を荒らして夜月くんに暴行したという生徒が三名 ... 自ら名乗り出て
来ました !!! 」
「 なッ、何ッ !?!? 」
「 誰だくそッ !!!! 」
ダダダッ
狼架「 ...ベ-ッ 」
兎衣「 これ(ベシッ 」
狼架「 あて"ッ 」
風雅「 あはは ... 」
「 嫌な思いをさせてすまなかったね ... 」
狼架「 別に ... 」
狼架「 お ... 親父と友達だったんですか 」
「 はい 」
「 今度ゆっくり彼の話でもしましょう 。聞きたいことがあればいつでも
来てください 」
バタンッ
...
・ ・ ・ 。
風雅「 ... ていうか先刻、俺のこと名前で呼んでくれたよね 」
狼架「 ! ち、違ッ !!! あれはッ !!! 」
兎衣「 何が違うんだよ、俺もばっちり聞いてたぞ 」
狼架「 兎衣ちゃんまでッ !?!? 」
風雅「 ん w ま、まあ、取り敢えず帰ろっか w 」
狼架「 あ !!! 」
風雅「 ん ? 」
狼架「 りがとーございました ... (ゴニョゴニョ 」
風雅「 ... えッ、今のお礼 !?!? ちっさ !?!? 」
狼架「 んな訳あるか阿呆 !!!! 」
・
風雅「 それにしても ... なんであの三人は自首したんだ ... ? 」
狼架「 さーな 」
兎衣「 ま、どっかのおせっかい野郎がどうにかしてくれたんだろうけどな 」
風雅「 え、おせっかい野郎 ... ? 」
「 悪かったなぁ、おせっかい野郎で 」
風雅「 ... え、誰 」
「 あ、はじめましてやな 」
桃亜「 古宵桃亜、狼架とは腐れ縁や 」
・
「 ぐはッ ... 」
ガッ
「 ひッ !?!? 」
桃亜「 よし、勝負は俺の勝ちやな 」
桃亜「 てめーらきっちり自首しろよ 」
桃亜「 あ、変なこと考えんなよ ? 暴力で解決はヤダっていうセンパイを
たてて、今回は一対三の勝負にしてやったんや 」
桃亜「 ... 次彼奴に手出したら 」
桃亜「 こんな甘っちょろく終わらせへんからな、覚悟しとけや 」
・
桃亜「 はぁッ、全く世話のかかる ... 」
兎衣「 ばいばーい桃亜 !!! 」
桃亜「 兎衣くんまたねー 」
風雅「 あはは ... ってあれ ? 」
風雅「 神楽何処行くの ? 校門はあっち ... 」
狼架「 部室 ... あのままじゃ部活出来ねぇだろ 」
風雅「 ... ははッ 」
風雅「 神楽って根はいい奴なんだねッ !!! 」
狼架「 は、はぁッ !?!? 」
風雅「 後看板も綺麗にしてくれてありがとね !!! 」
狼架「 し、知らねぇしんなの !!! 」
兎衣「 滅茶頑張って綺麗にしてたよな 」
狼架「 兎衣ちゃんッ !!!! /// 」
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