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♯ 43

改めて皆で無謀な目標を掲げて

次の朝から本格的な練習が始まった

風雅「 ＿＿ 流星の居る位置がここだとして 、（ ｶﾘｯ 」

風雅「 俺達の今居る位置はどの辺だと思う ? 」

狼架「 ... 何処って ... 」

狼架「 まーこの辺じゃねぇの、百歩譲って 」

　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
｜　流星　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
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｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
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｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
｜　星宮　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜
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氷斗「 えーもう一寸上じゃねーの ? 」

風雅「 否この辺、自分達のレベルも良く判ってないレベルだからね（ ﾁｮﾝｯ 」

⬆ ノートの遙か下の床を指差す風雅

「「「 ... 」」」

狼架「 てめぇ巫山戯んなよ莫迦にしてんのか ... ?（ ｺﾞｺﾞｺﾞｯ 」

風雅「 まさか ! まずはちゃんと現状把握しないと 」

詩「 お、俺等って其処までレベル低かったのか ... 」

伊那「 木漏れ日結構いけてたと思ったんだけどねぇ ... 」

燈矢「 七瀬も居んのに ... 」

風雅「 木漏れ日は気持ちと勢いで技術面カバーしてたところが多いし、
　　　 七瀬と八神、神楽に引っ張ってもらってたからね 」

風雅「 でもそれじゃ全国では通用しない 」

風雅「 " 揃える " " 合わせる " 」

風雅「 全国では " 出来て当たり前 " のことが俺達にはまだ出来てない、
　　　 ＿＿＿ というか 」

風雅「 まだそれ以前のレベル ... っていうか ... 」

詩「 ｸﾞｻｯ 」

詩「 ひ、ひょーとセンパイ ... なんか刃が鋭く ... 」

燈矢「 いい眺めだィ 」

魁里「 ... 何処が ? 」

氷斗（ ... 夜月って天然のSなの ... ? ）

風雅「 兎に角 ! まずは今の自分達の実力と課題を明確にしよう ! 」

詩「 お、おー ... 」

魁里「 ... 」

燈矢「 ... おい七瀬、云っとくけど御前俺等に合わせようとか思うんじゃ
　　　 ねぇぞォ 」

魁里「 え ? 」

狼架「 燈矢の云う通りだ 」

狼架「 どいつも此奴も御前と俺等のレベルがどーのこーの云ってっけど、
　　　 御前ぜってー俺等に合わせようとか思うんじゃねーぞ 」

狼架「 100%全力で吹けよ 」

魁里「 ＿＿＿ 」

魁里「 当たり前でしょ 」

魁里「 なんで僕が手を抜かなきゃなんないの、やるからには本気でやるよ 」

魁里「 寧ろ僕これから更に " 上 " を行くつもりだから、追いつけなくて
　　　 泣いたりしないでよね 」

狼架「 んだとコラ、てめーなんぞ瞬殺してくれるわ 」

魁里「 やれるもんならやってみなさいよ 」

狼架＆魁里「 ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ 」

風雅「 嗚呼もうっ !! なんで其処がライバルになってんの !! 」

氷斗「 まーいーじゃん、上手くなるならなんでも 」

・

" 宵嵜高等学校 "

雅「 ... 」

雅「 ﾎﾞｰｯ ... 」

雷夏「 みーやちっ ♪ 何黄昏てんの ? 」

雅「 げ ... 」

雅「 如月 ... その呼び方辞めろっつってんだろ 」

雷夏「 えーなんでいーじゃん、かわいーじゃん ♪ 」

雅「 それ ... まさか楽器 ? 」

雷夏「 あーそうそう、トロンボーン ! 今日部室使えなくてさー 」

雅（ なんで俺の周り男で吹奏楽やってる奴ばっか ... ）

雅「 はぁっ ... 」

雷夏「 え何、みやちもしかして吹奏楽興味あるの !? 入部しちゃう !? 」

雅「 巫山戯んな（ ﾋﾞｭｵｵｵｯ 」

雷夏「 わあ ... なんて冷たい目 ... 」

雷夏「 ちぇーっ、楽しーのになぁ、女の子も沢山居るしー 」

雅「 ... 」

＿＿「 雅、貴方最近どうしてすぐ風雅につっかかるの 」

・

雅「 別に、なんかムカつくから 」

「 昔はあんな風雅風雅ってブラコンしてたのに ... 」

「 なんでこんなになっちゃったのかしらねぇ ... ? 」

雅「 ... 」

雅（ なんでって ... ）

「 風雅 」

「 その ... 俺宵嵜受かった 」

「 ... 」

「 そっか、凄いな ! おめでと !（ ﾆｺｯ 」

「 ッ !!! 」

自分の感情全てを奥深くに飲み込んで吐き出された、祝福の言葉と笑顔

少しぐらい嫌味でも毒でも吐いてくれた方がずっとずっと楽だった

雅「 ... 先に突き放したのは風雅の方だ（ ﾎﾞｿｯ 」

「 え ? 」

雅「 別に 」

「 何も知らない癖に勝手なこと云うな 」

・

雅「 ...如月 」

雷夏「 ! ... ? 」

雅「 ＿＿＿ 星宮高の ... 吹奏楽部って知ってるか ? 」

雷夏「 星宮 ... ? 」

雷夏「 嗚呼、丁度こないだ勉強会で会ったけど ... 」

雅「 上手かった ? 」

雷夏「 聞いてないから判んないっ ★（ ﾃﾍｯ 」

雅「 ... 」

雷夏「 でも此奴等の演奏聞いてみたいなーって思う連中だったな ~ 」

雷夏「 すんごいメンツバラバラだったけど、なーんかしっくりまとまってて 」

雷夏「 部長がちゃんとまとめてんだろーな ! 」

雅「 ! 」

雅「 ... あっそ（ ﾌｲｯ 」

雷夏「 ... 」

雷夏「 ... そういや、星宮の部長もみやちと同じ夜月って云ってたな 」

雷夏「 何々、なんか関係あったりする ? もしかして兄弟とか ? 」

雅「 ... ﾌｯ 」

雅「 まーな 」

雷夏「 ... み、 」

雷夏「 みやちが笑った ... ??? 」

雅「 んだよ悪いか 」

・

雷夏「 ふんふーんっ ♪ 」

「 一寸雷夏っ !!!! 💢 」

雷夏「 おう皆お待たせ ~ ★ 」

「 おまたせすぎ !!!! 何ちんたら運んでんのよ !!!! 」

雷夏「 そんな怒ったら可愛い顔が台無しだよレディー ♥ 」

ｺﾞｯ

雷夏「 ﾁｰﾝｯ 」

「 さっさと練習するわよ !!!（ ｽﾀｽﾀ 」

美雨「 ... 雷夏、これ（ ﾍﾟﾗｯ 」

雷夏「 みっちゃん 」

雷夏「 何これ、関東・中国吹奏楽祭 ... ? 」

美雨「 私達も出ることになったから 」

雷夏「 へー、なんでまた急に 」

美雨「 流星が出るからって山田先生が 」

雷夏「 嗚呼 ... 滅茶苦茶私情な理由なのね ... 」

美雨「 後星宮も出るみたいよ 」

雷夏「 まじで !!!! 」

美雨「 なんかあんた気に入ってたものね、よかったわね 」

雷夏「 うわすっげー !!! 先刻みやちと話した後でこれってとか !!! 」

雷夏「 何もかも運命 ? みたいな ? 」

雷夏「 きゃっは ~ ★ 楽しみぃ ~ !!!! 」

千冬「 うざ 」

雷夏「 ... 」

千冬「 ｽﾀｽﾀ 」

雷夏「 ちょ ... 聞いた今の ... ? 」

美雨「 まあ ... 」

雷夏「 ... すげーっ !!!!!! いわちゃんが初めて俺に話しかけてくれたーっ !!!!! 」

雷夏「 いつも無視されんのに !!!! ひゃっほーっ !!!! 」

美雨「 雷夏気持ち悪い 」

「 一寸雷夏 !!!! さっさと準備しろっ !!!!! 💢 」

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