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♯ 44
風雅「 __ じゃあもう1回、さんはいっ 」
パラッパッパ
バーッ
バッ パパッ
狼架「 ぐあっ !!!!! 」
詩「 また此処 ... 」
羅夢「 御前等2人此処苦手だなぁ 」
風雅「 何度やっても上手くいかないね ... 」
狼架「 おい八神俺の音に被ってくるんじゃねーよ !!!!! 」
羅夢「 頭おかしいんかてめぇ !!!! 合奏ってのは音をハモらせるもんなんだよ !!!! 」
狼架「 あ" !?!? だからそういうことじゃねぇって ___ 」
魁里「 ドンッッッ 」
「「「 ビックゥッ 」」」
魁里「 此れメトロノーム 」
魁里「 持ってきたから今日から此れ使って 」
風雅「 あ、ありがとう七瀬 ... 」
詩「 め、めとろ ... ? 何これ ... 」
... カッチカッチ
詩「 うおっ !? 」
狼架「 簡単に云えばリズム刻む機械みたいなもんだよ 」
羅夢「 おし、此れでリズム体に叩き込むぞ 」
魁里「 ... スッ 」
氷斗「 えと ... 此処もうちょい強弱つけて ... あ、でも少し優しめのある音が
いいかもな ... 」
燈矢「 ~ ♪ 」
伊那「 ダンダダッダンッッ 」
兎衣「 ふぁあ ... んと ...( カリカリ 」
魁里「 ... 」
風雅「 何か気になることあった ? 」
魁里「 あ、いえ 」
魁里「 皆に一通りコツを教えてから最近は個人練してたので ... 」
~ ♪
魁里「 ... !?( バッ 」
詩「 ~ ♪ 」
詩「 ... ふいーっ、少し判ってきたかも ! 」
魁里「 ... 曉、運指は兎も角リズムがかなり曖昧みたいだね 」
魁里「 十六分音符から四分音符になるとことか、注意した方がいいかも 」
詩「 ?? しぶおんぷ ?? 」
風雅「 曉、ほら此処とか 」
風雅「 此処までが十六分音符で、次の小節で四分音符に変わるよ 」
風雅「 この2つのリズムが違うのは判る ? 」
詩「 あっ、うんうん !! 」
詩「 こっちは音符が横にぎゅってなってるから早く吹いて、
こっちはそうじゃないからゆっくり吹けばいいんだよね ? 」
風雅「 ... うん ... ? 」
魁里「 まあ間違っては ... ない ... ? 」
狼架「 何云ってんの御前 」
羅夢「 流石音楽初心者、云ってることが全く判らん 」
魁里「 でも只適当に早く吹いたり遅く吹いたりするんじゃなくて、
えっと ... 基本のテンポがあって ... 」
詩「 ? ? 」
狼架「 御前も何云ってんの ? 」
燈矢「 そいや俺もリズムとかあんま気にしたことなっかたでィ 」
詩「 伊那とひょーとセンパイは判る ? 」
伊那「 まあ、俺パーカッションだし 」
氷斗「 説明しにくいよね 」
伊那「 っすよね 」
風雅( そういや曉リズム弱かったな ... 何か判りやすい説明 ... )
羅夢「 んー、じゃこーゆーのどう ?( パサッ 」
羅夢「 此処に四つに区切られた道があります( カリッ 」
詩「 あっ ! 楽譜と一緒 ! 」
羅夢「 楽譜で云うと四小節な 」
羅夢「 四分音符は親父、一区切りを一歩で渡れるから四歩で道を渡れます 」
羅夢「 此れが基本のテンポ 」
羅夢「 八分音符はおかーさん、おかーさんは親父より歩幅が狭いから、
親父と並んで歩くにはお父さんが一歩進む間に二歩進まなきゃ
なりません 」
羅夢「 んで十六分音符が子供 。子供は更に歩幅が狭いから、親父が一歩進む間に
四歩進まないと一緒に歩けません 」
羅夢「 だから十六部音符は只早く吹くんじゃなくて、親父の一歩にぴったり
四歩で追いつけるように合わせなくちゃいけない 」
羅夢「 速すぎたり遅すぎたりしたら一緒に歩けねぇから 」
「「「 ... 」」」
しーんっ 。
羅夢「 ありゃ、逆に混乱させた ... 」
詩「 十六分音符 ... !!!! 健気すぎんだろ ... !!!!( ブワッ 」
羅夢「 え" 」
狼架「 それに比べ四分音符ろくでもねぇ親父だな !!!! 」
兎衣「 それ、自己中すぎる 」
詩「 子供がこんな必死に追いかけてんのに少しぐれー待ってやれよ !!!!! 」
詩「 ふーがセンパイ、羅夢、狼架、俺頑張る ... !!!! 」
詩「 親子がバラバラにならないように必死に頑張る ... !!!! 」
羅夢「 お、おう、頑張れ ... !! 」
風雅「 その憩いだよ曉 ... !! 」
氷斗「 ... 何あれ 」
伊那「 練習戻りましょ 」
魁里「 だね 」
燈矢「 ほんと莫迦だな 」
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