7人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
ちょっと気になること
先日、日本の出生率がニュースになってましたね。
そうは言っても、私の今いる環境はすごく子供達が元気に外で遊んでいるので、あまり減った気がしないのですが、都心部は驚くほど率が減っている。
そして、長男の友人らも、「結婚したくない。ましてや子供なんて……」って、思う人がほとんどと聞いて、これからますます加速していくんだろうなあ、と思いました。
でも、思い起こすと、長男の友人らは、結構な確率で家庭環境が複雑なので、そう思う子が多いのかなあ……なんて風にも……。
みんな結構な頻度で、小さい頃から修羅場を経験しているんですよね……。
うちも、旦那の双極性障害の病状が一番ひどい時に、子供らは幼少期を過ごしていますから、ある意味、いくつもの修羅場を過ごしています。
半年もしないうちに貯蓄1000万がすっからかんになるし……
挙げ句、自殺未遂、何度も繰り返すし……
この環境は子供を育てる上で良くないから、私は何度も出ていこうかどうか迷いました。が、父親がそういう病気だからという理由で離婚するというのは、暗に精神疾患になったら終わり、ということを子供達に示してしまうのではないかと思い、それも出来なかった。
双極性障害は遺伝すると言われているから、ひょっとしたら息子らにもその因子があって、大人になった時、双極性を発症してしまうかもしれない。
そうなった時、息子らが短絡的に「自分の人生は終わり」なんて思ってしまったら、それこそやりきれない。
だったら、今、しっかりとその病気と向き合うしかない。
まあ、そんな感じで選択した道です。
それに、旦那も精神薬でふらふらになって、意識が混濁してても、大きな地震がきた時、ばっ!と長男を抱き上げて守ろうとしてましたし……
だから、その時……
ああ、こんなになっても、この人の根っこは、息子を守ろうとしているのか……
そう思ったので、信じてみたい気もしました。
それと、私の父の言葉
どんな親であろうとも、子供にとって親は親であることを忘れるな
お前の目から見て、あいつが父親として駄目だと思っても、子供達が同じとは限らない
子供があいつをどう見ているのか
その視点がお前とは違うということを肝に命じておけ
なんて、言われたのも心に響いていました。
なんだかんだ旦那が入院とかで離れて暮らしていた時、息子は再会すると、元気よく「パパ!!」って駆け寄って行くんですよ。
子供が小さい時は、ほとんど関われなかったのに!
なので、どんな親でも、子供にとってはやっぱり必要なんだな、と思いました。
まあ、そんな感じで、我が家は大変な時期があったのですが、それはうちだけではなく、誰かしらみんな大変な時期を過ごしている。
長男の友人らも本当にそうなんです。
父親が自殺未遂だとか、お姉ちゃんが逮捕されただとか、親が2週間帰って来なくて食べるものもない、なんていうやばい話までありました。
そんな感じなので、子供時代にそういう修羅場を通ってきた長男なんかが、結婚とか育児とか、考えられないって気持ちも分からないでもない。
小さな頃から、自分を生かすだけで精一杯なんですよね。
そう考えると、子供と大人の垣根って、もうそんなにないのかな?なんて思いました。
子供らも大人同様、過酷な生き残りを強要されているような気がする。
むしろ子供の方がいつでも忍耐を強いられていて苦しい状況なのかも……。
だから、子供達は子供達で、同じ境遇の子らと出会い、そこでお互いを慰め合い、助け合い、成長していっている。
そうなると、大人と子供にどんな差があるんだろうなあ、とか思ってしまいました。
まあ、今回はこんな取り留めのない日記となってしまいましたが、これからの子供達、それから若い世代が、少しでも明るくなるように、そういう時代がやって来ることを願うばかりです……。
(2024年6月13日)
最初のコメントを投稿しよう!