この海に破戒の歌声を

　消防、救急および警察がすぐに駆け付けたが、火は留まるところを知らず、約３０あった屋台は全焼した。その結果、死者１８人、負傷者５６人という甚大な被害を被った。
　火事から二日後、差出人不明の『死者は救われた』と書かれた手紙が警察に届いた。その後すぐに調査が開始され、樫美島の夏祭りでの火事はキフカ会が引き起こした放火大量殺人事件、ということが判明した。
　事件に関与したキフカ会の教祖および幹部やその他信者は全員逮捕され、程なくして、教団は解体された。