俺様執着男が忠犬になれと命じてくるがアンタに飼われる気などない

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 店舗側から男のムカつくくらいにこやかな営業ボイスを聴きながら、俺はなんとかして拘束されている不自由な両手首を動かして、淫情の根本の戒めを解こうとするが上手くいかねぇ。  先端の小さな蜜口からは既に先走りを過ぎた白いものが滲んでいて今すぐ熱を吐き出したくて、頭が狂いそうになる。 「ありがとうございましたー」  また爽やかな営業ボイスが(多分笑顔も浮かべてやがんだろう、死ね)聴こえたと同時、やっと男がバックヤードに戻ってきた。 「よーしよしよし。上手にマテ出来たな?」 「死ね! 離せ!」 「まぁ、焦るな。いま楽にしてやる」  言って、男がビニール紐の戒めを解いた。 (手首も解けや、ボケ)  戒めから開放されると同時、下肢が張るほど熱を蓄え、白濁を滲ませていた小さな空洞から鉄砲玉のようにTシャツの胸に粘液が飛んだ。 「あーあ。服汚して……残念だが替えはない。自己責任だな」  男は粘液を指で拭い、まるでオムツでも替えるように俺の足を持ち上げ折り曲げる。  すると、先の行為を予期してひくひくと物欲しげに息づいている(すぼ)まった(ひだ)の密集に指を二本差し込んでくるから「はっ」と甘い吐息が漏れる。 「お漏らしした液で尻ん中に指突っ込まれて腰振ってんのか? 昨日もたくさん飲ませてやったのに発情期なのか?」 「うるっ……せぇよ、生理現象だ……」 「雄犬にも生理があるのか」  中を掻き混ぜられ、再び脚の狭間の火種に血液が集まる感覚に襲われる。 (これはやべぇ)  そう思った瞬間にはもう男が自身の下衣をくつろげて、隆々と天を仰ぐ雄を取り出していた。  ひくり、喉仏が動くのを実感したと同時、淫らに熟れた快楽の受け口に灼けつくような気配を感じたとともに、肉塊が押し当てられるのがわかった。 「挿入(いれ)るぞ。キャンキャン鳴く犬は好きじゃない。歯ぁ食いしばれ」 「言われなくたって鳴かねぇよ! さっさと済ませろ!」  反抗の言葉を口にした瞬間、体内を串刺しにされる。  キャンキャン鳴く趣味はねぇが、どうしたって逆らえない快楽の波に下腹が脈打って、男の欲望が(へそ)の裏側まで(おか)す劣情に、声こそ出さなかった自分を褒めてやりてぇが……。  思わず、拘束された両手首で思わず男の胸を叩いていた。 「威勢がいい犬だ」  死ね!と叫ぼうとした言葉は、男が腰を揺すり始めた衝撃で、強烈な熱量に圧倒され、喉奥で吐息と一緒に押しつぶされた。 (ムカつくけど、腹ん奥まで届くコイツの、マジ()い)  最高の上玉だが、最低の暴君だ。
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