俺様執着男が忠犬になれと命じてくるがアンタに飼われる気などない

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「美味かったか? 犬」 「不味くはねぇな」  言ったら「ほら、おかわりって言えよ」と、俺のシャツの胸ぐらを掴んで、首輪についたリードを引くみたいに無理矢理上半身を起こされるから「うぜぇ、満腹だ」と唾を吐いてやったらまた首を絞められた。  酸素を求めてケホケホと()せたら、「今度、首輪買ってやらないとな」と男はクツクツと喉奥で笑った。 「二度とアンタに会うことなんかねぇよ」 「残念だが、お前……もう俺なしじゃいられない身体になってないか? 俺が一回()くまでに何度達った? お前は俺の犬だ。あとはどう忠犬に躾けるかだな。ハマったろ? 俺に。とりあえず腹ん中、まだ飲めそうだからもう一回飲ませてやる。優しい男に拾われて幸運だな?」  胎内で男が再び硬さを取り戻すのがわかって舌打ちをしてやるけど、自分でもわかる――これはポーズだ。  最高に身体の相性がいいこの暴君を何だかんだ身体が気に入っちまってるのは否めないだろう。  俺の下肢にも再び熱が(こも)る。 「気が済むまで飲ませろや。アンタ、俺を飼おうとしてんのか?」 「今は拾ったにすぎない。これから躾て飼うつもりだ。あまり昼間っから盛るのは趣味じゃない。次は夜また店に拾いに行ってやるよ」 「趣味じゃねぇくせにデカくしてんじゃねぇよ。動物虐待か?」 「面白い奴だな、お前」 (アンタほどは面白くねぇと思うが?)
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