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1日くらい薬を飲まなくても平気かもしれない、なんて。
そんな訳無いのに。
バイト先である本屋の在庫の入れ替え作業で連日忙しく、史呉の研究所に行く時間が無かった。
店を閉めた後も残業で作業を続け、帰る時間も遅く酷く疲れていた。
今夜で安定剤が底を尽きるのも分かっていたのに、薬よりも睡眠を欲した。
大丈夫。一回くらいきっと平気だ。
明日貰いに行けばいい。
そう言い聞かせて、今夜も帰宅してすぐにベッドに沈んで__。
数時間後の深夜。
突然覚醒し、悟った。
渇く。
喉が、身体が。
飢えに似た、あの感覚が蘇る。
史呉を襲った捕食衝動の症状だ。
「……っ」
今すぐ起き上がり家を飛び出して史呉を味わいたいと思う気持ちとは裏腹に、この体は力尽きたように重く動かない。
史呉が欲しくて堪らないのに。
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