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偏西風
実はこれを調べたのは1年以上前のこと。
某サイトで、現代が氷河期になる話をSFではなく『現代ドラマ・社会派』に投稿していた作品を読んで、興味を持ったのでした。
その前に映画『デイ・アフター・トゥモロー』を観たときも、図書館で異常気象の本を借りて読みましたが。
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偏西風は、南北両半球の中緯度域の上空10キロメートルほどの高さを、西から東に、基本的にはほぼまっすぐに吹く風である。
地球が自転していることなどによって発生する気流で、1年を通じて中緯度域でほぼ常に吹いている。
強いところでは秒速70〜80mほどにも達する。
飛行機は偏西風に乗って飛ぶと早く目的地に着くし、逆らって飛ぶと燃料を多く消費する。
この偏西風が通常の経路から南北に蛇行することがあって、そうすると普段は暖かいはずの地域が寒くなったり、寒い地域が暖かくなったりする。
ある条件が揃ってその蛇行幅の大きな状態が一定期間続くと、異常気象の発生につながる。
稀に起きるとされていた偏西風の蛇行が、このところ常態化している。
偏西風の蛇行による異常気象の典型は、日本の夏に酷暑をもたらすダイポールモード現象である。
ダイポールモード現象とは、インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる現象のことだが、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与えることが明らかになっている。
偏西風の蛇行が頻発しているのにもかかわらず、その原因はよくわかっていない。
熱圏の変化が影響しているとの説がある。
熱圏とは地球の周りを取り囲む大気層の一つであり、地上から80kmから500kmの上空に存在する。
この熱圏が最近薄くなっており、これに太陽の無黒点状態が関係しているのかもしれないという。
活動が弱まっている太陽から地球に降り注ぐ紫外線の量が少なくなることから、大気中でイオン化する窒素や酸素が減少する。これにより熱圏が縮小するというわけである。
太陽の無黒点状態が偏西風の蛇行という現象を介して地球各地で異常気象をもたらす大元の原因かもしれない……
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しかし、投稿する前に検索してみたら、なんと……
このところ太陽はとても元気なのだ……
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