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温暖化か寒冷化か
太陽の黒点の数が少なくなると地球に到達するエネルギーも小さくなる。
2021年あたりまではたしかに太陽活動の目安となる黒点が少ない状態が続いていた。
太陽の黒点が少ない周期を極小期という。
黒点がほとんど観測されない時期に、ロンドンのテムズ川が凍り付くなど、各地で寒冷化を示唆する記録が残っている。
このため、太陽黒点との関連性に紐付けたようなものが見受けられた。
地球が受け取る太陽エネルギーの量は、11年周期で小さなアップダウンを繰り返しており、1950年代以降、純増はしていない。
その間に地球の気温は著しく上昇している。
NASAでは、20世紀半ばから観測されている地球温暖化の原因は、人間の活動にあると表現している。
過去の気候変動に太陽は影響を与えてきたが、現在の温暖化は太陽では説明できないとしている。
では、では? やはり、温暖化、異常気象のあとには?
究極の質問である。
「雨風で苦しめられる南国の島々と、雪ばかり降り積もるシベリアのツンドラ地帯とどちらに住みたいか?」
現在の異常気象の常態化は、氷期に突入した兆しかもしれない。
温暖化が叫ばれる昨今であるが、地球の気候は氷河時代と、北極や南極を含めて地球上に氷床が存在しない温室時代を繰り返してきた。
氷河時代はさらに寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期に分かれており、私たちは約4900万年前に始まった新生代氷河時代の中で1万1600年前に始まった間氷期の下で生活している。
間氷期は温かいだけではなく気温の変化が少なく安定しているのに対し、氷期は寒いだけでなく寒暖の差が激しく気候全体が不安定であることがわかってきていることから、最近の異常気象の多発は地球が氷期に逆戻りする証左ではないか?
人類が温室効果ガスを放出することで、次の氷期を先延ばしにしているのかもしれないが、過去の間氷期の長さから勘案すると、地球はいつ氷期に戻ってもおかしくない。
地球の気候が、今後温暖化するのか、寒冷化するかは定かではないが、私たちの子孫はこれまでとは異なる厳しい気候環境の下で暮らしていくことになるのではないだろうか。
4歳の孫が、生きているのが楽しそう。
「お友達、たくさんいるんだ」と言う。
連日の猛暑、日中外では遊べない。
この子が私の歳になる頃、地球はどうなっているのだろう?
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