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ミランコビッチサイクル
現在は、260万年前に始まった氷河時代です。
氷河時代の間氷期です。(知らなかったけど)
氷河時代は氷期 (10万年)と間氷期 (1万年)を繰り返しています。
これをミランコビッチサイクルと呼んでおり、本来ならば、現在は間氷期を終了し、寒冷化の氷期に入っている……というのが有力な説です。
したがって、何らかの引き金 (例えば深層海流の停止など)により、急激に寒冷化に突入する可能性はあると思います。
このことを国立環境研究所の専門家に質問したところ、現在は二酸化炭素濃度が高すぎて、2万年~3万年は寒冷化には移行しないでしょうという回答でした。
将来どちらに転ぶかは神のみぞ知る世界ですが、酷寒の世界も恐ろしいものがあります。
(私の好きな作者さんの作品より。近未来の氷河期の作品があります)
氷期・間氷期の開始のタイミングは、ミランコビッチサイクルとして知られる、天文学的現象がペースメーカーとなっている。
地球が太陽の周りを回る公転軌道の形は、真円に近づいたり、ほんの少し楕円形に伸びたりする。
自転軸の傾きとその向きが、木星などの重力の影響により、それぞれ数万年という周期で変動する。
これらによって、地球が受け取る日射量の大きさや分布が変化するが、特に、北半球高緯度の夏の日射量がポイントである。
これが小さくなると、北半球に降り積もった雪が解け残って蓄積していき、氷河が拡大することで、間氷期から氷期への移行の引き金となりうる。
逆に、この日射量が大きくなれば、氷河を縮小させて、氷期から間氷期への移行が起きうる。
現在は、北半球高緯度の夏の日射量が極小になったにもかかわらず、公転軌道がそれほど楕円でなかったこと、自転軸がそれほど「立って」いなかったこと、そして、CO2濃度が少し高かったこと、といった幸運 (?)が重なって、氷期が始まらなかったと考えられる。
実際、現在と条件がよく似ている40万年ほど前には、地球の自転軸が現在と比べてほんの少し (1°弱)「立って」いただけで、氷期が始まった (自転軸が立っているほど、高緯度の夏の日射は弱まる)
また、同じく条件が似ている80万年ほど前には、現在より公転軌道がほんの少し楕円で、かつCO2濃度が40ppmほど低かっただけで、氷期に突入していたのだ。
タイミングからいうと、現在、氷期が始まっていてもおかしくなかったのだ。
しかし、大気中の二酸化炭素 (CO2)濃度がわずか40ppmほど高かったおかげで、氷期の開始はぎりぎり回避された……
氷期への突入を止めたのは人類か?
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