2人が本棚に入れています
本棚に追加
第十三章
それからというもの、教室でも歌った。
意外にも私は歌も踊りも上手く生徒の評判も良かった。
私にこんな才能があったとは。
「先生。一緒にカラオケ行こう!
練習しなきゃいけないんでしょ?
これから美咲達とカラオケ行くんだけど一緒に行かない?」
そんな風に生徒に誘われるようになった。
「赤瀬先生ってさ、怖いイメージあったけど、意外にいいやつじゃんって思った」
そうか、私は怖がられていたんだ。
自己満足で自分の考えを生徒たちに押し付けていただけだったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!