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7 邪神の国
7ー1 秘薬
僕がハジメから解放されたのは、3日後のことだった。
ハジメは、僕を抱き潰すまで抱き続けた。
僕は、いかされ続けて終いには、声もでないぐらいになっていた。
3日後の朝。
ハジメは、ぐったりとベッドに横たわる僕をおいて身支度を整えてどこかに出掛けていった。
「相手が誰なのか言わなかったな、レリアス」
「ふっ・・」
僕は、去っていくハジメを見送りながら涙が止まらなかった。
僕が好きなのは、ハジメだけなのに。
ハジメが先に浮気したのが悪い。
なのに。
こんなに僕のことを責めて。
恥ずかしいこと何度もされて。
何度も貫かれて。
数えきれないぐらいいかされて。
僕は、熱い吐息を漏らしていた。
僕のすぼまりは、まだ熱をもっていて、緩く開いたままになるほど何度もされてとろとろとハジメの精を垂れ流していた。
僕は、なんとかだるい身体を起こすと魔法で身体をきれいにしようとした。
けど。
魔法は、封じられていた。
ラクウェル兄が死んで、僕の魔力を封じる封印は、解けていたはずなのに!
僕は、もう一度、浄化の魔法を使おうとした。
しかし、やっぱり魔法は使えなかった。
「なんで?」
「お答えしましょう」
僕の足元から肉色の触手がにょろにょろと這い出してきた。
触手は、僕の身体にぐるりとお絡み付くと話し始めた。
「ラクウェル様によって命じられた契約による封印は、確かにラクウェル様の死と共に解かれました。が、今、ラクウェル様は、邪神様の中に残っておられ、しかも、邪神様とレリアス様が新しく契約を交わされたために封印は、復活してしまったのです」
マジで?
僕は、触手を掴むとぶらんとぶら下げた。
「それじゃ、魔法を売り込むこともできないじゃないか!」
「大丈夫ですよ、レリアス様は、邪神様の神子ですからいつでも邪神様のお力を使うことができますから」
「僕が邪神の力を?」
僕は、邪神の証があるという額に触れた。
触手は、僕の方へと身体を伸ばすと僕の首もとに絡んできた。
「そうです。レリアス様は、今、この世界で最強といってもいいかもしれませんね」
僕は、すぐには信じられなかった。
触手をちらっと見ると触手が僕の口許ににょろっと伸びてきて尖端からとろりとした液体を溢れさせた。
「この邪神様の秘薬をまずは、お飲みください」
僕は、眉をひそめた。
「いやだよ。どうせ、媚薬かなんかなんだろ?」
「大丈夫です。これは、ただの栄養のある飲み物ですから。いくら、邪神様の使いでもこれだけいかされてボロボロになっているレリアス様にさらに負担をかけるようなことはいたしません」
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