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第八話
「え?どうかしたのか?」
陸「包帯、緩んでる。留め直すからそのまま座ってて。」
「ほんと?気が付かなかった。ありがとな陸。」
陸「ん……はい、できた。てか、血滲んでる。換えの包帯あるかな、ここ。」
「陸、ちょっと止まってて。」
陸「……?」
「寝癖すごいよ?はい、直せた!動いていいよ。」
陸「ありがと。」
2人の会話が止まってしまったところに、ノック音が響いた。
看護師「すみません。今大丈夫ですか?」
「うん。入って。」
ちょっとだけ気まずかったし、心の奥底ではナイスタイミングと思った。
看護師「あら、大江さんもいたんですか。おはようございます!」
陸「おはよう、榊さん。……ところで、新しい包帯ってある?鈴木が足首から出血してて。」
看護師「すぐにお持ちします!その間に体温の測定と、こちらの体調チェックカードに記入をお願いします。では、1度失礼します。」
陸「体調チェックカード……ね。そんなんあるんだ。」
「俺も初耳だった。職員でも知らないことなんてあるんだな。」
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