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第九話
俺だけ先に風呂に入り、腰にバスタオル1枚でロウのいる部屋に行く。風呂に入る前に包帯を外したから、少し怪我した箇所が痛む。
朝陽「ロウ、よかったら風呂入っていくか?」
一言声をかければ、暇そうに床に転がっていた身体が勢い良く起こされ、少し笑っているように見えた。
「あぅ!」
朝陽「最近忙しくて入れてあげられなかったからな。ちょっと待ってて。シャンプーとか持ってくるから。」
ロウにそう告げ、クローゼットの中から1つの段ボール箱を取り出す。まぁまぁ背は高い方だが、小さめの台に乗っても届かず、背伸びをして取り出した。
朝陽「ロウ、風呂行こ。洗ってあげる。」
段ボールの中からシャンプーや櫛を取り出しながら風呂に向かえば、その後ろを追い掛けロウがとことことついてきた。
風呂に着いてからは、ロウをブラッシングして、シャンプーを泡立てて―――。その間にはロウが目を開けててシャンプーが入りそうになったり、目を閉じさせたら口が開いたり…まぁ色々とあった。
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