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「懐かしー! ウチ今でも星座覚えてるかなー。うーん、忘れた!」
「音羽は学生の頃も星座覚えようとしなかったでしょ」
「だって楓が隣にいれば教えてくれるじゃん」
飲み会は行きつけの居酒屋だ。仕事終わりのサラリーマンで賑わう店内の端の座敷の席は楓達の定位置だった。
「な、蓮はこの前の流星群見た?」
「見たみた。こっちじゃ見れないって聞いたから楓と2人で現地まで行った」
「さすが行動力ある奴は違うなー」
「それは陸人もだろ。オレ、お前が都内でも流星群見れるスポット探してSNSに上げてるの見たからな」
蓮と陸人は生ビールのジョッキを片手に、楓と音羽はサワーの入ったジョッキを片手にサークル時代の思い出や話題に花を咲かせた。
サークルで出会ったこのメンバーは卒業後もなんとなくの付き合いが続いていた。
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