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 その日から、先輩に会いに行くことはなくなった。  学校では変わらず先輩の姿は見るけど、わたしから声を掛けることはなくなったし、見ていると辛くなってしまうから、顔も逸らすようにしていた。当然、織香先輩から話しかけてくることもない。  先輩は突然声もかけてこなくなった後輩をどう思っているんだろうか。変わらず表情の固い先輩の顔からは何も読み取れない。少しでも淋しいと思ってくれているのなら、嬉しいんだけどな。  幸せな時間は終わった。いや、先輩との日々がイレギュラーだっただけで、何も特徴もない地味なわたしの、元通り日々に戻った。  こっちが、本当の自分。  だから、これで良いの。
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