プロローグ

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 僕はしばらくの間、リビングのインターフォンの前に立ち尽くして、あれこれ思案を巡らせていた。  僕は本当になにもしていない。  たとえ夢の中だとしても、こんな疑われ方をするのは心外極まりない。  でもまぁ、そのうち目が覚めるだろうなんて思って、僕はそれからゆっくりと玄関の扉を開けて表へと出たんだ。
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