心配

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心配

私は彼女が帰るまで寝ないで待っていました。 彼女が帰ってきて私はギッテに聴きます。 「ねぇ・・貴女の顔は恋する少女なのね   どこの誰に夢中なのぉ〜?」 ギッテは恥ずかしそうに・・そして潤んだ眼で話してくれました。 「・・彼を私は最初は可愛い女の子だと思っていたの・・でも彼は男性・・なんて言っていいのかわからないけど・・そう・・妖精のような方なのぉ〜」 「トランスの方なのぉ〜?」私は思わずギッテに聴いてます! 「うう・・違うって彼は男優なんだけど女優でもあるの・・あゝ苛立(もど)かしい・・言葉で彼を表現できないのォ〜!」 彼女はもう恋する乙女になっていました。 「ギッテ・・貴女はデートにしてはラフな服装だし・・ここ数日は毎日出かけているし・・いったい誰に夢中なの?」私は恋したギッテに聴きます。 「いやよぉ〜・・もう彼のことを話したら私の心から彼が離れていくから言わないわぁ!」 「でも・・毎日出かけては夜遅くに帰る・・貴女のことが少し心配」 私は恋した彼女にさらに聴きました。 「ウフフゥ・・言わ〜ない」ギッテは恥ずかしそうにそして楽しそうに茶目っ気たっぷりに・・です。 「それじゃ・・どこの誰かとお歳だけでも教えてくださいなぁ?」 「そう・・歳はきっと二十代かもしれない・・いえ三十代前半かも・・あゝあの華奢でいて(しな)やかで艶やかで・・もうやっぱり妖精って言葉が一番あっているの!」 「私は毎日朝早く行っては彼の側にいて彼のお手伝いをするのよぉ〜・・舞台が終わったらいち早く彼にタオルを渡したりお水を運んだり・・ねぇ!」 私はギッテの言葉に驚きました。 あのギッテが裏方のようなことをって?
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