予想外な助っ人

5/6
前へ
/18ページ
次へ
チイチイはずっと笑っている。 「何を笑ってるんや!?」チイチイ弟はチイチイの反応に唯々戸惑う。 「いやーこれを使ったんや。えーとあった!」 そしてそしてチイチイはブラッディナイフを取り出した。 「これはニコニコの!?」 「ニコニコのそれで肉体と魂を分離させて魂の抜け殻を意のままに操る」 「何っ!?」 そんな時チイチイは何をチイチイ弟に見せた。 「それはまさかっ!?」 チイチイ弟はそれを見て驚く。 それはそれはチイチイ弟が復讐の為に読んだ書物だった。 「全てを知った者の儀や、呪われた歴史はウチらが断ち切らんかったらあかん…」 「意味わからへん!何を言っとるんや!?」 チイチイ弟は豹変したチイチイについていけないでいる。 そんな時野太い声が聞こえてきた。 「お前のように獣の道に堕ちるんか、それともより高い位階に上がる事が出来るんか、人は試されてたんや」 「おとん!お姉ちゃんとグルやったんか!?」 とチイチイ弟。 「言うたやろ?人は近い未来ラクリモサ(・・・・・)が起きて滅びるかもしれんって」 「!!!」 チイチイ弟は思い出す。 過去にチイチイ父がチイチイ達姉弟に諭していた事を。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加