予想外な助っ人

6/6
前へ
/18ページ
次へ
ーーー少し前 チイチイ父はチイチイ姉弟を正座させ、二人に教える。 「地球を破壊するのは、彗星とは限らへん」 「そうやどないしよ!」 チイチイは狼狽する。 「人間自らがラクリモサを起こすかも知れへんのや」 「うわぁい良いぞ良いぞ!」 チイチイ弟は拍手喝采して喜ぶ。 「良くないわ!もしもの時はワイらでラクリモサを食い止めなんだらあかん!」 「それでも駄目な時は…?」 「人は滅びるんや」 チイチイ父は言った。 ーーー 「なるほどそう言う事やったんか…」 チイチイ弟は理解した。 チイチイ父は言う。 「出鱈目に建設して失われた自然。人々のゴミは嘘っぱちの巨大な星を作ってその領域を拡大していったんや」 「何が言いたいんや?」 チイチイ弟は納得した答えが再びわからなくなり混乱する。 「まだわからんのか?道を誤ったんややからやからラクリモサは逃れられん運命なんや」とチイチイ。 「そんなんエゴやんか!「このままじゃ地球が持たへんのや!地球にはちょっと休んでもらうんや」 チイチイ弟が言いかけたところチイチイ父が釘を刺す。 「いくらワイの家族でもそんな事はさせへんで…」 チイチイ弟は怒りをチイチイ達に向ける。 「お前はなんで広い視野で物事を見ることが出来ひんのや。個人のエゴが世界を腐らせる。それがどんなに不幸を撒き散らしとるんかわからんのか」 チイチイ父はチイチイ弟を見下ろす形で言う。 「目先の事に囚われんで対極を見るんや「黙れ!おどれらは絶対に許さへん!!」 チイチイ弟の怒りは爆発した。 そしてそして激しい闘気を撒き散らした。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加