夢を諦めるのはまだ早い

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夢を諦めるのはまだ早い

新聞のコラムに、今やテレビで引っ張りだこのオンチッチに関する記事が掲載されていた。 オンチッチは40歳の女性で器量も良くてダンスも上手いが、筋金入りの音痴である。 皆を笑顔にできるような歌手を夢見て18歳で上京した。 だけど何百回も歌のコンテストに応募するも予選で落選してしまう。 しかし、どうしても夢を諦めれない。 そんなオンチッチがとある行動を起こし形勢は逆転する。 40歳のオンチッチは今や、毎日仕事に追われる人気歌手に変貌を遂げた。 そんなオンチッチが起こした軌跡とは…。 実はオンチッチは20歳から株で生計を立てていた。 株で稼いだお金を元手にイベント会社を設立。 そして、とあるコンテストを企画し、出場して見事優勝を果たす。 その名も『音痴自慢コンテスト』。 世界中から我こそはと音痴に自信のある人たちが集結し、自慢の喉を披露する。 観客も審査員も音程が外れまくりな歌の数々に大爆笑の中、見事1位に輝いたオンチッチ。 自作自演と揶揄するマスコミも笑わせて味方につけ、沢山の宣伝に協力してもらう。 そうしてオンチッチは音痴な人気歌手としてテレビに引っ張りだこになったのである。 夢を叶えたオンチッチは、夢を追う人々へこうエールを送る。 「夢を諦めないで。 道がないなら自分で作れば良いのよ。 自分で作れば、欠点を長所へ変えることだってできるのだから。」 皆さんも第二のオンチッチを目指してみませんか?
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