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一年が経つのは早いもの。人間は年を取るほどに時間経過が早く感じられるというが、あれは多分本当だ。特にこの一年は多くのことがあったというのに、過ぎてみればあっという間だ。
春の日差しが差し込む窓を開けると、わたしは胸いっぱいに空気を吸い込んだ。わたしの座右の銘は、十二年後のわたしが評価して貰えるように、自分を磨き続けること。なぜ十二年後なのかは、自分でもよくわからないが、なんとなく気に入っている。
澄んだ空を見ていると、餞別の歌が聞こえてきた。今年もまた別れの季節がやってきたのだ。人は別れを乗り越えて強くなれる。少なくとも今はそう思っている。
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