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「実質、俺と保田さんだけっすよね。いつも参加してるのは。」
そう、女は家事をしないといけないからって理由で欠席し、勉強会に出ているのは、うちの施設の男だけであった。理不尽極まりない。まぁ、保田も田中も独身で1人暮らしだから文句も言わずに出席していた。
そういえばほら、と田中は部屋の隅を指差した。あそこに変なやつがいますよ?というので、保田はチラッと振り返り見てみたら、なるほど確かにちょっと変な人がいた。
ここの制服来ているが、全く見たことのない顔で、変な白いメガネをかけていた。歳は…よくわからない。若そうでもあり、おじさんっぽくも見えていた。
だれっすかアイツ?って聞かれても、保田は答えられなかった。
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