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「いやこれ、めっちゃ美味しいですね!保田さんが作られたんですか?」
「はい、安月給なんでね。貧しいもんですよ」
はははと笑いあっていると、赤澤はごちそうさまでしたと手を合わせた。
「あの、保田さん。今日時間ありますか?もしよかったら飲みに行きませんか?おにぎりのお礼もしたいので…」
赤澤の突然の提案に保田はびっくりした。
「あ…はい、大丈夫なんですけど、私と一緒で楽しく飲めますかねぇ?あんまり面白い話とかできないんですけど…」
保田はほぼ初対面の人との話を盛り上げる自信がなかった。
「大丈夫ですよ。じゃ決まりですね。いきましょう。」
赤澤は僕の知ってる店に行きましょうと言って、タクシーをとめた。
「吉祥寺までお願いします」
保田は何が何だかわからないまま、赤澤についていった。
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