白メガネ

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 タクシーの中で保田は、何食べたいですか?と聞かれたが、特に食べたいものがなかった為、何でもいいですと答えていた。ワインもいけますか?お肉にしますか?居酒屋じゃなくてもいいですか?と質問ぜめだった為、保田はわけもわからず、はい、はい、とイエスマンになっていた。  そして、赤澤が案内したのは「ワインバル」だった。保田はバルなんて見たことも聞いたこともなかったので、何飲みますか?と聞かれても、うーんと唸るばかりだった。  メニュー表には見たことないカタカナの単語が並んでおり、さらに保田を混乱させていた。  「あの…赤澤さん… お恥ずかしい話なんですが、私こういうところ来たことがないのでわからないです」  あっサイゼリヤならあります♪っと目をキラキラさせて言う保田を見て、赤澤は思わず吹き出してしまった。  「いやぁ失礼。保田さんって面白い方ですね。じゃあ今日は私がオススメを選びますね。」  赤澤がそう言ってくれたので、保田はホッと胸を撫で下ろした。
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