いつもの、ユメ

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もともと、自分の思いや、意見を主張するのは、上手くない。 自ら、主張する事はないと言う意味だ。 聞かれたら、答える事は出来ても、聞かれるまで、思いや、 考えを、表に出せるほど、勇気もなかった。 何かの折に、このユメの話を妹にしたが、笑っていた。 そう、笑い話でしかないのだと、思っていたが、そうでない事に、 ある日、気づいた。 遠い、遠い昔の私が、もしかして、歌手だったのかもしれないと、、、 そんな事が、よぎった。 それとも、歌手を目指していたが、志し半ばで、叶わなかった、、、 歌手になりたかったのに、反対されて自由に好きな事が出来なかったのか、、、 性格的に、競ったり、波風がたつことを避けて生きてきた。 前に出るより、縁の下の力持ちが好きだ。 が、実は、もう、そういうことでなく、自身の思いや、考えを、外に出す事を、 自分が望んでいるのだと思った。 今まで、主張しなかった人が、いきなり、主張した時、周りの人は驚くだろうし、 拒絶されるかもしれないと、恐怖の波が襲って来た。 でも、そのキッカケは、やってくるものだ、、、 大仰なことでもなく、自らの思いというか、言わずにはいられない場に、身を置いたからだった。 このまま、自身の思いを呑み込むと、一生、後悔すると思ったのが、初まりだった。 この世界で、今、自身の思いを、素直に主張する、素直に伝えられる人はいますか? 自分の気持ちを、正直に誰かに伝えられていますか? 私には、伝えられる人は母しかいないと、ある時期まで思い込んでいた。 だが、今は違う、自身の弱さや、不甲斐なさを認められて、どんな自分でも これが、私なんだから、いいじゃん!! それを、本当の意味で教えてくれた存在に出逢えた事で、 今は、思った事を言葉に出来る、、、話せる、、、 そして、自分から話すと、相手も話してくれる。 自分の思いを、外へ出せないと、喉が痛くなる。 咳が止まらなくなる。 親知らずが、腫れる。 終いには、呼吸器系が衰えてくることに気づいた。 やみくもに、自己主張することを良しとしているのでなく、 ここぞというときには、自身の思いに蓋をする事なく、 話せる人、聞いてくれる人がいてくれる事が、どれだけ、 幸せなことなのかという事に気づくと、歌うユメを見なくなった。 有難う。 ユメで教えてくれて、、、 有難う。 いいユメを見せてくれて、、、 有難う、 書くという表現の場を与えてくれて、、、 歌う事と、書く事は似ているとも思った。 表現すること、、、楽しいことで、幸せな事だと思ってます。 終わり
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