王子、魔将軍に遭遇する

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 城の外は草原地帯だった。  辺り一面に背の低い草が生えている。  近くに町があるので、まずはそちらを目指す。  少しばかり進むと、目の前に二つの影が現れた。  影の正体は、粘液とゼリーのあいのこのようなものと、緑灰色の肌を持つ小鬼のようなものだった。  序盤の雑魚、スライムとゴブリンだ。  奴らは、こちらを見るなり、いきなり襲い掛かってきた。  なので、迎え撃つことにする。 「うっ!」  いきなり食らった。  ジャンプして突っ込んできたスライムを斬りそこね、体当たりされてしまったのだ。 「痛っ!」  直後、ゴブリンが振るった棍棒(こんぼう)も食らってしまった。  こんな奴らに負けてたまるか!  俺は地面を蹴り、その直後に剣をスライム目掛けて振る。  俺の攻撃をもろに食らったスライムは、真っ二つになり、動かなくなった。 「やった! スライムを倒したぞ!」  喜んだ直後、再び背中に衝撃が走った。また、ゴブリンに殴られたらしい。 「おのれーっ!」  振り向きざまに剣を振るう。ゴブリンはバックステップでかわそうとしたが、よけきれなかったらしく、俺からの斬撃を食らってしまった。  だが、致命傷にはならなかったらしく、ゴブリンは俺に向かって突進してきた。  ゴブリンの突進をかわしながら、なぎ払うようにしてゴブリンを斬る。  ゴブリンは上半身と下半身が泣き別れになって息絶えた。
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