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「いいオンナ見ーっけ」
「なになに1人~?」
「お兄さん達と遊ばない?何飲む?奢ったげるよ」
ここでは当たり前の光景。
下心全開の男達、それを待つ女達。
それ目的じゃない人の方が、少ないだろう。
「おい、1人になるなって。ーー誰?」
「知らない」
「コレ俺のツレなんだけど、何か用?」
通常より、低い声を出す男に、こいつ、こんな声も出せるんだ、なんて心の中で言葉にする。
「だよねぇ」
「いいオンナだもんねぇ、1人なワケないかっ」
「カレピと別れたら、遊ぼうね~」
ナンパ男達は、最後まで軽く、そしてフロアの方へ消えて行った。
「私のお守りは、いいって言ってんのに」
「は?お守りじゃない、ダチのピンチを救う、スーパーヒーローだっ」
私を助けた男に、白けた眼を向け。
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