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一回目が終わって、何て事ない会話、つうかタイゾウに説教される話しをしてたら、ふいにサナが笑った。
心臓を握られた感覚がして、この笑顔を独り占めしたくなった。
二回目を要求し、受け入れられて、結局その日、俺はサナを四回抱いた。
それでも、足りないくらいだ。
実年齢を聞いたら中学生だと分かり、ハタチは超えてねぇとは思ってたが、高3くらいかと思ってたからマジでヤベぇって思ったけど、もう引き返せなかった。
俺の女に…そう言って拒絶されて、離れて行かれるのが怖くて、言えず。
それでも、傍に置いておきたかった、接点を無くしたくない俺から出た言葉は”セフレ”だった。
そして、セフレになる提案をしたら、サナはOKし、その代わり。
セックスをするのは俺に家でだけ、外や俺の店で見かけても声を掛けない。
この2つを、約束させられた。
簡単だと思って。た
家でサナを独り占めできんなら、そんな約束なんか簡単だって。
なのに何だよ。
サナがうちのバーテンのカイトや、Club友達だかなんだか知んねぇ男と話してるとイラついて仕方ねぇ。
これが、嫉妬ってやつなのか?
俺を散々好きだの愛してるだの言ってた女が、あっさり他の男のモンになったって、何とも思わなかった、寧ろせいせいしたし。
ヤった女がダチや先輩と被ったって、何とも思わなかった。
なのに中坊相手に、何なんの、俺。
店で俺を誘ってきた女と、見せつけるように出て行っても、サナは一瞬、あの冷めた瞳で見るだけで、表情を変える事も目で追う事もしねぇ。
やっぱ、恋愛感情ってモンを持たれてねぇんだと、改めて実感する。
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